地獄変相ノ伍 [ライト関連]
「え?98kさんホントに眠って、、、
熟睡ですか?風邪ひくんじゃありませんか?(^^;」
「ああ、だいじょうぶです。そっとしといてあげてください。
小一時間くらいで完全復活します。そういう生き物ですから(^^)」
「それはまた、なんつーか珍しい生態ですね(^^;」
「毎回ですよね。どこだろうが誰が来ようが関係なく。
なんなら風物詩ともいう(^^)」
「しかし、眠る騒音のくせに座って寝てるとやけに静かですね。
じつはすでにお隠れあそばしてんじゃねースか?(--)」
「いや、息はありますね(^^)
ちなみに、これであとから確認してホントに冷たくなってたらどうします?」
「きっぱりと埋めて帰りましょう(--ゞ」
「ああそうか。最悪そうすりゃいいんだ。
じゃあ安心だ(^ー^)」
眠る98kさんや、
毎回そうだからと話すwingさんや、
皆がブラックコーヒーのなかひとり甘い紅茶を口に運ぶred-bicycleさんや、
いつのまにかとても自然に馴染んでいらっしゃるHiguさんや、
そして、そこにまるで「あたりまえのように居る」川端。
ふと。
本当に、ふと。
なんだかとても楽しいな。
そんなことをその時の私は思いました。
しかし同時に、
その瞬間、目の前の光景をとても不思議だと感じてもいました。
この数年の間。
それは、初めて熊野キャンプで最初にwingさんと、そして98kさんと邂逅して以来。
そして、各地で様々なライト趣味の方々やそれ以外のアウトドア好きの方々とご一緒させて頂き、
やがて恒例とさえなった熊野でred-bicycleさんと邂逅させて頂いてきた。
その数年。
懐中電灯のいろは。コンピュータやネットワークのこと。フィールドワーク、アウトドアの知識。道具のこと、技術のこと。食べ物や飲み物、あるいは自然環境への興味などなどその他いろいろ。
私は多くの方々から、実に様々なことをご教授頂き、また、時には勝手に盗んできたような気がします。
そんな中、
私が最も自信を持って人様にお送りすることのできるであろう情報は、
「基本的にマイペース型であること」
それはたぶん、オフに参加する上での必須条件であります。
そうでなければ、自分が辛い。
自分が辛いと、隣の「誰か」が、それは恐らくその「誰か」が気遣いのある好人物であればあるほど、それに気づく。
気づいた「誰か」は、その瞬間から半ば自発的にせよ心底宴を楽しむことを封じられ、
やがて封じられた「誰か」の隣にいる「誰か」がそのことに気づき、
その瞬間から、その「誰か」もつまらなくなる。
それは負の連鎖。
たとえ表面上は和やかで歓談の内に終わったのだとしても、そんなもの、結局続きはしない。
すなわち次が無いし、あったとしてもたぶん苦痛の上塗りでしかない。
好きなものは好きだ。嫌いなものは嫌いだ。欲しいものは欲しい。嫌なものは嫌だ。
それは、オフラインミーティングという限られた時間と空間の中、短時間で互いをある程度でも理解する最善の主張だと私は考えます。まあ、あまり強引であったり、口論みたいのはどうかと思いますが(^^;
ある程度「マイペース」を、それも無理をするのではなく、いたって普通に保つことのできる安定性が無ければ、
氏素性もよく判らない、ひととなりも知らない、日常どのような人間関係の中でどのような生活を送っているのかを知る由もない、
けれど、同好という、あるいは初見でさえ昔馴染みのような錯覚すら覚える「見知らぬ知人」達と、心底楽しいと感じる時間を共有することなど、
断言しましょう。決して適わない。
もちろん協調は必要。俺様系の対人外交は恐らく論外。
譲らねばならないシーンも数多く存在します。我慢すべき事柄も。とりあえずでも少人数でもそれは集団であり、少なくとも自ら望んでそこに居るワケですから。
ひとには、たとえ親友や恋人、生涯を伴にと誓った伴侶や血肉を分けた者でさえ決して踏み込んではならない心の領域が必ず存在し、
ひとは、たとえどのようなカタチであろうとも必ず護らねばならないペルソナを抱えて生きています。
だから、
「気の置けない」という言葉の意味を誤り互いの気遣いを完全に失えば、たとえ何年もの歳月を費やして構築してきたものであろうとも、そこでその人間関係は終わる。
ひととひととの繋がりなんぞ、本当に儚くて脆い。
ちゅーか、
なんか、こう、筆の癖とでもいうのか、文章で書くととてもダークサイド川端的な(^^;
楽しい話のハズなのに、どうにも暗い表現になってしまっているような気がするのですが、、、
ぶっちゃけ、好きなテーマのオフに参加して、それを楽しむのは、わりと簡単なことであります。
良いひとであろうと妙に気取ればボロが出る。賢いとか強いひとだと虚勢を張ってもすぐバレる。
とどのつまりは、素直に無理をするな。これに尽きようかと(^^)ヤセガマン、イクナイ・・・
結局、
全てを「決めている」のは、最終的に自分です。
自分で好きだと断じ、自分で嫌いだと断じ、自分で欲しいと断じ、自分で嫌だと断じ。
そして自分で儚くて脆いと断じるが故に、それは儚くて脆いものとなる。
さてさて、
今回の就寝配置。
まあ、寝ている隙に喰い殺されてはたまりませんので、とーぜんのよーに「赤鬼」98kさんは結界の外m(_ _)m
で、
自分は脆弱であり、かつ手持ちの装備は貧弱だという自覚のあるアタクシは、
ハナから
「タープの中にテントを張ります(--ゞ」
と宣言し、そのスペース確保の故に「じゃあ、資料を」席に陣取っていたのであります。
だってね、体脂肪率10%ねーんだ、俺(^^;
経験済みだとはいうものの、安物シングルウォールに零下で寝たりしたら、ヘタすりゃ死ぬっての。いやマジで(^^;;
とか思っていたら、、、
フライつきとはいえ、まさかのフルメッシュであります(--;ゞ
「red-bicycleさん。これで寝たんですか?」
「ええ。明け方若干寒かったですが、意外と快適でしたよ(^^)」
・・・マジで?(--;ナンボテツジンユーテモ・・・・・・
「まあ、寝袋はマイナス17℃だか18℃まで耐えられるというウェンガーのマミーでしたが(^^)」
「ああ。そーいえば、、、初めて見ましたというか、存在すら知りませんでしたが、ウェンガーの寝袋なんてあったんですね。しかもマイナス18℃ですか。さぞやお高い・・・」
「いや、えーと、、、4千円だかそのくらいだったかな?」
「安っ!(^^;」
化繊恐るべしなのかウェンガー恐るべしなのか、、、それともred-bicycleさんが買い物上手なのか、、、
クルマのキャンプなら化繊の厳冬期用寝袋が有利。どうせ毎年行くのなら購入を検討しようと心に誓いつつ、
またひとつ「寝袋界」の深さを知った川端なのでした。。。
就寝は、
みんな揃ってちょうど零時ごろだったと思います。
そもそも眠かったのか、98kさんは早々に。
前日まで忙しかったとおっしゃっていたので見た目よりもお疲れだったのか、wingさんはサクサクと。
まだイケるな。みたいな雰囲気に見えたred-bicycleさんも「みんな寝ちゃうんなら」みたいなカンジで。
「いまならどこでも5分で眠れます(*_*ゞ」とおっしゃっていたHiguさんは、その日4時起きとか。
私こと川端は、都合上最後の最後にテントを張り、それからタープ内でごそごそとしておりますと、
天然の闇の静けさの中に皆さんの寝息が、、、
「んがぁああああああ」
「ぐごぉおおおおおお」
うーん(^^;
さすが98kさん。いつもにも増してというか、破邪結界の外からでも豪快な、、、
いや、ちょっとまて(--)
・・・なんだこれ?タープの両側から聴こえるぞ?・・・
心なしかなにかが違う。いや、テンポそのものが微妙に違う。しかしサラウンドで聴くデュオのような、、、
「んがぁああああああ」
「ぐごぉおおおおおお」
喩えるならば4分の4拍子と4分の3拍子の最小公倍数的音源の見事な位相。
その正体はHiguさんでありました。
98kさんと同レベルの音響性能を備えたマシンだったワケですね(--ゞ
まあ、私こと川端。えーかげん慣れているというか、しょーじきそもそもあんま明るいとか暗いとかやかましいとか眠るにあたり気にしないので、
寝袋に潜り込み、まぶたをおろします。
ああ、よく笑った。楽しかったなぁ。。。まあ、寒かったけど(^^;
でもなんか、いま妙にあったけーな?シュラフカバーのお陰か?タープの中だから?
98kさんあいかわらずよく食うよな、、、家族だったらぜってー止めてる。。。ああ、そういや本人にも言ったっけ?いや、言ってないか?まあ、元気そうだしどっちでもいいのか。。。
洞窟はいいなあ、、、けど、方解石とかスカラップとか言っても誰も萌えねーよな、そりゃあ。。。つか、聴こえてなかったか?いや、そもそも言ってないのか?。。。
そーいやred-bicycleさんも普通の運動靴で足元滑るってたな。。。そんな風に見えなかったけど。やっぱ、スポーツマンって、身、軽いよな。。。石もへーきっぽかったけど。。。ケド、あのひとたぶん自転車降りたら即糖尿病になるんじゃねーか?これも本人に言ったっけ?。。。
明日はどんなカンジなんだろ?楽しいといいな。。。そーいや、まだ「地獄」食ってねーんだよな。。。
つか、そもそも買い過ぎなんだよな。食い物。毎回だけど。。。
UK-2AAAeは良くなったなぁ、、、あれ?そーいやHiguさん本名なんつったっけ?まあいいや。。。
2AAAe試しにもっかい洞窟行きてーな。。。
wingさんのキーライトも良かったなぁ。洞窟アレ一個でじゅーぶんだったし。今度は、、、
いや、アレはHiguさんにあげちゃったんだっけ?いや、メスティンに突っ込んだままのよーな、、、
まあ、明日見てみりゃいいか。。。
なんてな、とりとめもない物思いに沈み始めると、
「んがぁああああああ」
「ぐごぉおおおおおお」
消えゆく意識には少し遠く、
それは「そばにひとがいる」という紛う事無き、安心。
心地良い騒音の中、ゆっくりと、
川端も眠りに落ちます(^^)
続きますm(_ _)m
地獄変相ノ肆 [ライト関連]
「白菜をりゃっ!」
「えのきそりゃっ!」
「オデン種セットどぅりゃっ!」
みたいな(^^;
98kさんの手によって景気良くどばどばっと具をぶっ込まれたチゲ鍋を、文字通りだーらだら食べ続けるのがこの「宴会」のど定番メニューでありまして。
宴会の席であります。
念のためというか、
なんか、こう、脚でも組んで
「じゃあ、キミ。資料を見せてもらおうか」( ̄ー ̄)y-~
みたいな位置に最年少である私が陣取っておりますが、それはこの後の都合上に過ぎませんので(^^;
まずは、メシ(^^)
詳細は割愛ですが、普段はwingさんが支給している白米を今回はred-bicycleさんが担当。
「新鮮なお米」という、私にはあまり馴染みのない味わいは、確かにスーパーなんかで買ってくる安売り品とは格が違うと感じられるものでした。
同じものでも状況やメンバーで大きく味が変わるというのが川端の持論ではありますが、恐らくその分差っ引いても確実に「美味しいごはん」であったものと判断しますm(_ _)m
とゆーワケで、red-bicycleさん。めっちゃウマかったです。
良いもの食させて頂きました(^^)
ありがとうございましたm(_ _)m
思い出せる限りで、
まずはみんなで生ハムつまんで、
それから明太子と白米、焼き肉や焼き野菜と白米。
マッコリなんかもちょこっとだけおつきあいさせて頂いたりしつつ、
あと、チゲ鍋。
あい間にチョコだかキャラメルだかのクッキーをちょいと。
で、
存在するのかしないのかよく判らない食後と思しき瞬間には二日酔いの猫さん御謹製のアルコールバーナーで淹れたコーヒーや紅茶を。
みたいな、そういうカンジだったと思いますm(_ _)m
ああ、そうそう。
二日酔いの猫さんのバーナー。
バーナーそのものは併用するゴトクの高さや使用するコッフェル等の選択を誤らなければ、いや、仮に誤ったとしても十分厳冬下での使用に耐える高性能を誇ります。燃費も良い。
これは実証済み。
以前に河原で試した時も、その後の私的使用に於いても、
また、今回の昼間の鍾乳洞でもプレヒートさえ十分であれば問題無くメスティンを沸騰させていましたし、夜間のケトルによる湯沸かしも万全でした。
が、
素直に、今回ご提供頂いたアルミ缶切り出しの風防は、円内にコッフェルやケトルを想定すると固定し辛いというかそもそも設置し辛いし、加熱部分を絞り難い。しかしゴトク用途には強度が不安。というような気がしました。
ある程度巻いてパッキング出来るというメリットはあるように思うのですが、正直、サブ無しの屋外実使用考慮であれば改善の余地ありかとm(_ _)m
んで、その間。
懐中電灯は置いといて、なんの話したっけなぁ?
家電にトドメを刺すのは嫁か娘(例外あり)だとか、
スカイプはおもしろいとか、
98kさんはとてもバランスの良い食事を、しかし多量に摂り過ぎているとか、
wingさんは実は出不精なんだとか、
red-bicycleさんは糖分が切れるとホントに動けなくなるとか、
Higuさんはファミレスのテーブルなんかひとりで一杯にして食えるとか、
アタシの摂取カロリーは一日1000kcal切ってる日もあるんだとか、
それから、
宇宙戦艦ヤマト、999、初代スケバン刑事、、、アニメの実写はたいがいつまんねーとか、、、
まあ、とりとめもないというかラチもないというか、そんなカンジ。あんま社会情勢とか仕事とかそういうカタめの話はしなかったですね。今回m(_ _)m
さて、
98kキャンプのオフはよそ様のライトオフに比してどうやらライトオフとしてヌルいらしい。
とはいうものの(^^)
それでも、まあ、みんな好き者ばっかの集団でありましたし、
今回はHiguさんが遥々ご参加であったこともありで、
その前からライトのお話も多少してはいたのですが、ある程度くちくなってくるとやっぱり本格化してしまうのが性。
Higuさん以外の4名に関しては、それぞれがそれぞれの趣味嗜好や持ち物をある程度知っているので、興味は基本的にHiguさんの持ち物に集中。
「おー、、、お?おおっ!」
みたいな。Higuさんが持ち込んだライトを私が見える範囲で最も堪能しておられたのがred-bicycleさん。
立ち上がった脚だけでご登場のwingさんは、Higuさんから遠い位置になっちゃったせいもあってわりと頻繁に立ち上がってらっしゃいました。
位置の都合から声がほとんど拾えませんでしたが、98kさんも手にとって色々試されていたように思います。
また、
Higuさんのスライド式プライヤー。
確か、ニッパー部分の刃が替えられるところが気に入ったとおっしゃっておられたこのプライヤーは、スライドロックというガーバー独特のメカだったと思います。
で、
それよりもなによりもHiguさんがお気に入りでいらっしゃるらしいのが、
「おそろいなんですよ。
いやあ、このケースが気に入っちゃって(^^)」
「そーか、、、やっぱHiguさんもソッチ側でしたか。。。
なんか同じニオイのようなものを感じるとは思っていましたが(^^;」
なんてなことで、
元祖「ソッチ側」の方に目をやると、、、
寝てるし(^^;;ヘンジガナイ。マルデシカバネノヨーダ・・・
続きますm(_ _)m
地獄変相ノ参 [ライト関連]
「でわでわ(^^)」
「ををっ、すみません(^^)」
てなもんで、
「かんぱーいっ!」×5
飲める飲めない関係なく、とりあえずシャンパンで乾杯するのが定番。
ここだけは、私こと川端も、そしてred-bicycle氏も小さな小さなグラスにてアルコールにお付き合いm(_ _)m
まあね、「宴会禁止」ったって、じゃあ何しに来たんだってーおハナシなワケで、
誰かにゆったところで、どーせ誰も、私自身聞きゃしませんし(^^;
とゆーよりも、
そもそも我々が行うライトオフでの「宴会」ってーのは、経験上から酒宴として非常に紳士的でおとなしい。
疲れてくるとさすがにとはいうものの、基本的に話が尽きてしまったり笑い声が絶えるようなことはありませんが、
カラオケとか持ち出したり大声で合唱したりとか、酒グセの悪りぃおバカが踊り狂ったり脱ぎだしたり、なんなら誰かに絡んだり暴れだしたりするような、そういう大騒ぎ系の類のものでは決してありません。
まあ、平均年齢が高い、ぶっちゃけいい歳のオトナばっかりなんだからあたりまえだ。というウワサもありますが(^^;
誰も近隣に迷惑を掛けるような原始脳に任せた乱れ方をしないんですね。
だから、わざわざテンション下げるような事前情報は要らない(^皿^)ケケケ・・・
個人的に、もちろん相手次第ですが、「狂ったよーにバカ騒ぎ」みたいのもそれはそれで楽しくないワケじゃありませんし、
飲まなくても酔っ払いとの同席をあんま苦にしないタチの川端ではあるのですが、
まあ、98k御大将の仕切る懐中電灯系のオフはとても心地良いというか、私には程良いテンションだったりなのですよ(^^)
そんなワケで、
整頓されています。
こちらはHiguさんの持ち物の、ホンの一部。
「荷物を減らしてでもいっぱいライトを」という98kさんからの依頼があったとかなかったとかで、
写真に全てを収め損ねてしましましたが、Higuさんの持ち込んだライトは徒歩で旅をしている人間が持ってきたとは思えない、尋常ではない物量でありました。
しかも、その多くが改造品。かつSUREFIREやSTREAMLIGHTなどノーマル高性能品も多数。
書き出すとキリがありませんが、SUREならE1・E2・E2Dなど、ストリームならサイドワインダーやIR仕様のメットライトなどなど、フェニックスやその他諸々などなどなど、
敢えてピックアップするなら、
cinqさんとHiguさんコラボで創られたらしき
に
とほぼ同型(暴走モード無し)のライトってのがあったのですが、
これがred-bicycleさんの物欲に触れたようで、
某red「そーっと持って帰るんならコレですね(--)」
某川「ええ。こんだけ数ありゃ、きっとわかりゃしません(--)」
Higu「わかるわいっ!(^^)」
とかゆーやりとりがあったとかなかったとか。いやあったんですけれど(^^;
また、
Higuさんには、このよーにお土産もご持参頂いておりましたm(_ _)m
で、
そーいえば、これも今回いくつか配ってらしたような気もしつつ、
実は、私は以前wingさん経由でHiguさんからこのような1インチ径のディフューザーを頂いておりまして、
素直に、素材的に萌えるようなモノではありませんし、工作としても凄く凝ったモノということではないのだろうと思いますし、こういうモノは、実際手に取って、かつ実際にそういうシチュエーションで使ってみないと良さが判らないモノであるとの感想を抱きますが、
これがまた、ランタンや提灯用途にするとエラい使い易いし、
多少個体差に影響されるものの、1インチ径というサイズに汎用が効いており、
私の場合は、受け取ったその日から旧KL1に標準装備としつつ、マイフェイバリットのcinqさんMOD「MICRA”TRISURA”」にも使えてしまうという恩恵に預かっております(^^)
んで、
そのお返しってんで、
これ。
UKの2AAAe-LEDをHiguさんに贈らせて頂いた事があったのですが、
恐らくは紛う事無き「廃人」のおひとりであろうHiguさんは、モノ到着即でご改造。
まあ、そもそも「あくまでも素材です」つって贈ったんですケドね(^^;
改造点は、
赤色LEDを追加搭載し、メインのエミッターはCREEのML-Eという平面(?)チップのLEDに換装。
締め込みツイストスイッチで、赤色→メインの点灯。
狙ったというより構造上の結果なのだろうと思うので操作上若干コツが必要ですが、緩める方向へ回転させればダイレクトで白色の点灯も可能。
ヘッド先端がムーンパターン様のレンズになっているのですが、これの焦点位置からエミッターがズレており、
というか、そもそもエミッターの発光アングルが120度もあるので、たぶん合わせようがないというか、このヘッドなら円方向どこに置いてもそうなるというか(^^;
また、どのくらいの電流が流れているのか不明ですが、あくまでも体感(^^;上ザックリ50mA付近として計算するなら約39.8lm×約35%=13.93lm 程度のFluxで、ランタイムなら10時間はイケると思います。
なので、全体的な照度の向上もあり、光源の照射角度や光学系との相性やらなんやらかんやらで、結果としてノーマルでは考えられない拡く明るい照射パターンのライトとなっています。
故に、
オプションによるキャップ式ヘッデン使用の際、なんなら川端お気に入りのQUADにも張り合えるほど。ハンディでもEDC系なら十分の性能。
いや、照射範囲の視認均一性ならQUADより遥かに・・・
「おおっ!ネットで拝見した時にはしょーじき萌えませんでした(いまさらですがごめんなさい)が、実物を見るとこりゃあメッチャメチャ素敵なモノに仕上がってますねっ!」
点灯させ、足元や指先で照射パターンを確認した瞬間、それはまるで電撃のように意識の空白が脳内に奔ります。
脊髄反射に近い、と思います。私から出てきた言葉は、
「欲しい」
でした。
「つか、下さい。いますぐこのまま!いやマジでっ!!」
そもそも好きな筐体でもあり、筐体そのものの実用性も高いのですが、
今回私の前に現れた2AAAe-LEDは、ノーマルとは全く比べ物にならないほど実用的で実際的な改造を施されておりました。
ひととして、社会人として、40歳手前のオトナとして、「お礼です」と自ら先様に贈ったモノが良くなったから取り返すって、それはどーなのか?
そんな疑問を自身に抱かなかったわけでは決して無かったのですが、
「冗談でも酔狂でもなく新品買いなおして贈ります。いや、なんならこの筐体に執着が無ければグレード上げます。必ずっ!だから下さいっ!!」
「モノに一目惚れ」というのはこういうことなんだろうな。
などと意識の奥で感じつつ、実はHiguさんと初対面であることや、なにか恥や外聞のようなものも、常識的と呼ばれるような配慮や遠慮も、その時の私にはどーでもいいものでしかありませんでした。はい(^^;
「いいですけど(^^)」
キタコレ。快諾であります。
「よっしゃあっ!!言いましたね?!言いましたよ?!
いっただきっ♪(^ー^)」
とーぜん、即ポッケに直行であります(--ゞ
この日。
もしかすると私は、
ひとの道のようなものをひとつ踏み外してしまったのかも知れませんね・・・
で・も、
べつにいいもんっ(^^♪ルン・・・
続くm(_ _)m
地獄変相ノ弐 [ライト関連]
wing「おかしいなぁ・・・」
wing氏が呟きます。
川端「どうしました?」
wing「うーん、、、98kさんがね・・・」
川端「98kさんが?」
wing「ふつーに歩いているんですよ(--)」
川端「・・・?・・・」
見ると、特にどうということもなく98k氏がこちらへ向かって歩いておられます。
川端「ええ。まあ、そーですねというか、それがなにか?」
wing「おかしいと思いませんか?」
川端「98kさんが色んな意味でおかしいひとだという見解に個人的異議を差し挟む余地はありませんが、さすがに歩くくらいはふつーのことなのでは?」
wing「いやね。ここって聖域なんでしょう?」
川端「そうですね。先ほど速掛の九印らしきもので蟷螂窟の結界門を開いた行者の方によると、
弘法大師、理源大師、日蓮上人のような神仏に選ばれた方々の修行の場であったらしく、その当時、一般人はもちろん、役小角に縁してここで行を志した行者や修行僧でさえ近づくことすら困難だったとか。
んで、いまでも邪念を持つ者には近づき難い・・・
・・・聖域っ!(--;ハッ!」
wing「ね?おかしいでしょう?(--)」
川端「ホンマや。98kさんふつーに歩いてはる(--;;」
wing「2年前にも疑問だったんですが、どういうことなんでしょうね?」
川端「98kさんの邪念のほうがここの浄力よりも上、、、とか?」
98k「きぃこぉえぇてぇるぅぞぉ~(#^^)」
wing「うわっ、邪念のオーラが見える!呑まれるっ!!」
川端「お、鬼や!邪鬼が来るっ!喰われるっ!!」
98k「やかましいこのリアル厨二病患いどもめっ!(#--)」
wing・川端「わーい、第一世代のオタに褒められちゃったぁ\(^^)/」
なーんて、
キャーキャー言いながら鍾乳洞はおしまいm(_ _)m
ちなみに会話部分はフィクションですからね。ある程度(^^)
そして我々はキャンプ場を目指します。
屋根に見えるぶった切った円盤様は、恐らくは雪が意図せず落下することを防ぐための物。
川端「長野のスキー場とかでバイトしてたときにはこーゆーの気づきませんでしたけどね。あったかな?いや、どこにもなかったよーな・・・」
wing「恐らくですが、ここは豪雪では無いんでしょうね。雪降ろしを想定すれば邪魔なんでしょうし。モノ自体それほど加重に耐える強度がありそうにも見えませんし」
赤チャリ「なるほど。雪は積もって屋根から塊で落ちてくる。けれど、雪に建物が押し潰されるでもないから頻繁に雪降ろしはしない。だから、意図せず落下して災害になることを防ぐ。そういう設備なのかも知れませんね」
98k「えーい、なにをのんびり管理棟の屋根解析しとんねんっ!管理人がおらんからサイトが決まらんやないかいっ!はよ宴会させいっちゅーねんっ!がるるっ!」
川端「予約はしてあるんですけどね~。どこいっちゃったんでしょーね?」
98k「で、電話や。電話せえっ、川端っ!」
川端「すみません。私の携帯は圏外のようです(^^ゞ」
98k「なにをぅっ!使えんヤツめっ!このごく潰しっ!クズっ!ゴミっ!ダニっ!」
川端「そ、そこまで言わんでも(^^;」
98k「ええいっ!もうええ。ワシが電話する。よしっ!アンテナ三本やっ!」
そして鳴り響くのは、、、
「管理棟」の電話。
98k「うがぁっ!すぐそこで鳴っとるやないかいっ!!」
wing「そりゃあ、まあ、そーでしょうね(^^;」
繰り返しますが、
会話部分はあくまでフィクションです。ある程度m(_ _)m
さて、
結局、管理棟の電話は管理人さんの携帯かなにかに転送されるようになっていたらしく、
「とりあえずサイトへ」という管理人さんからの電話指示で、我々は今宵の城を設営し始めます。
後から私こと川端がチェックインの手続きをしに単独管理棟へと戻るのですが、
その時に近隣の観光案内や場内での注意事項なんかが明記してあるファイルを渡されまして、
そこには、
うーん、、、
「当キャンプ場は時間に関係なく、宴会的なキャンプはお断りしております」
かぁ。。。(--;ドストライクジャネーカ・・・
・
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・
・・・うん。
この情報は、握り潰す(^^)
続くm(_ _)m
地獄変相ノ壱 [ライト関連]
「ち、
ぃえ~すとぉっ!!」
てなワケで、
98k氏の通った跡は、こんなカンジのようですm(_ _)m
さて、
去る12月11日は土曜日~12日の日曜日。一泊オフでした(^^)
メンバーは、
我らが御大将、迷彩の皮膚を持つ男98k氏。
自覚無き改造の達人、マイペース大王wing氏。
糖分が切れれば即停止するという鉄人、西のDOPマスターred-bicycle氏。
以上「いつもの」お三方と、
関西組では、ワタクシこと駄犬川端めが末席を頂戴m(_ _)m
そして、
今回お初でお目に掛かることが適いましたのは、
懐中電灯のMODに関して「一般的」という言葉がそれこそどこまで「一般的」であるのか私如きでは判断にあぐねますが、
筐体はホムセンから輸入中華からSUREFIREまで「なんでも」
LEDやコンバータの単純なアッセンブリ的MODに留まらず、ICチップにはオリジナルのプログラミングを施し、足りない部材は旋盤で作製し。という懐中電灯系兵でいらっしゃるようで、最近では表面処理にもご興味とか。
その守備範囲は多岐に渡る遠路東よりの使者、Higu氏でありました。
と、そんなカンジの総勢5名でした。
もともとは、もうお二方懐中電灯系では無い方もご予定だったのですが、ご都合でキャンセル。
Higu氏のご参加もあり、鍾乳洞もありで、結果としてガチのライトオフとなりました(^^)
場所は、
標高約600m。最低気温は確実に氷点下が予想される山間部のキャンプ場。
思い起こせば、
2008年1月の「紀ノ川」厳冬耐寒オフより始まり、
2009年2月にも「紀ノ川」
同年12月にはロッジとなってしまいましたが、それでも厳冬山間部でのオフ。
そして、今回。
ちなみに誰が言い出したわけでもありませんが、98kさんと やっかい ゆかいな仲間達オフとしては自動的に毎年恒例となりつつある「耐寒宿泊」イベントでありますな(^^;
まずは集合。
位置的な都合から、
川端号は現地近くの買い出しポイントまで単独。
その他の皆さまは、red-bicycle号にて同ポイントまで。
事前情報によるとred-bicycle氏は、
08:43 wing氏と合流。
09:03 Higu氏と合流。
09:57 98k氏と合流。
んで、
11:30 川端と合流。
その後いつものよーに「買い過ぎだろ?」くらいの食材を購入。
98k「wingさんは焼き物をテキトーに選んでください。私は鍋の食材を。えーと、白菜、えのき、それから・・・川端さん、カゴを」
川端「はいよろこんでぇっ」
wing「ナスかぁ、いいな。タマネギは?一個でいいか。川端さん、カゴを」
川端「はいよろこんでぇっ」
wing「ところでHiguさん、食べられないものは?」
Higu「いやぁ。特には」
川端「じゃあ、リクエストは?基本ゆーたモンというかカゴに放り込んだモン勝ちですが」
Higu「それも特に。郷に従います」
赤チャリ「じゃあ、あっちにきなこ餅がありましたが」
川端「なにがどうじゃあなのか不明ですが(^^;きなこ餅ですか?」
98k「川端さん、カゴ」
川端「はいよろこんでぇっ」
wing「川端さん、カゴ。んーで、野菜はこんなもんか。じゃあ、肉のほうへ行きましょう」
川端「はいよろこんでぇっ。移動もりょーかい」
赤チャリ「いや、きなこ餅・・・」
wing「ん?」
赤チャリ「いやなにも」
wing「ああ、ソーセージもいりますね」
赤チャリ「そーですね。。。きなこ餅も、、、糖分を・・・」
98k「肉は面倒だしタレ付きにしましょうか。wingさんタレ探しに行っちゃいましたが。とか思ったら目の前にあるじゃないか」
赤チャリ「wingさーんっ!タレここにありますよー!ついでに向こうにはきなこ餅も・・・」
紆余曲折あり、結局キャンプ場で食べる焼き物と鍋材料、それからこのあと向かう鍾乳洞前の昼食用お弁当、
んで、
いますぐ食べる用の「きなこ餅(揚げ)」などを買って、店舗の駐車場にて皆で食べました。
ええ、結局勝ったんです。red-bicycle氏の糖分への執念(^^)
基本的に食べ物に興味の薄い私には「なぜなのか?」と問われると実はよく分からないのですが、
「買い食い」ってなんか楽しいですよね(^?^)
それから、我々は修験道の開祖だと言われている「役(えん)の行者」様ゆかりの鍾乳洞へ。
洞は「蟷螂窟(とうろうのいわや)」と「蝙蝠窟(こうもりのいわや)」というふたつの洞窟で、石灰洞。ガチの「鍾乳洞」ってやつですね。
どちらも入洞できる範囲としてそんなに広くも深くもありませんが、スカラップなんかが綺麗に残っておりそもそもは水中に形成された洞であったと思われ、壁面の紋様がとても綺麗だと個人的には思います。
ああ、そうそう。
ご記憶であればになりますが、私がHiguさんに「綺麗でしょ?」なんて御紹介申し上げた壁面のでこぼこ。あれがスカラップと呼ばれる紋様(正確には微地形)です。
聞いた話ですが、スカラップ"scallop"とは英語でホタテ貝やそれ様の模様を差し、あの紋様は並べたホタテ貝のように見える所からスカラップと呼ばれるようになったのだとか。
98kさんwingさんは蟷螂窟内でアタマをぶつけ(^^;98kサンハタンコブンナッテマシタネ・・・
red-bicycleさんは蝙蝠窟にある「正直者は通り抜けられる岩穴」にMODマグの大物を引っ掛け(^^;ナンテビミョウナ、、、ツカ、ライトガウソツキ?・・・
Higuさんは・・・
・・・あのですね、、、
なんていうのかしら?
ファッションは、服装は、個人の自由だと私は思います。機能性重視とか着心地重視とか、あるいは見た目重視とか。当然ひとの好き好きで然りでしょう。
それこそフォーマルやビジネス、あるいは決まりごとのある服装でなければ、どんなカッコでどこに行こうが自由なんだと私は考えます。アタシだってそうしてる。
が、しかし。
敢えて。Higuさんとは初対面ですが、敢えてツっ込みましょう。
なんでデッキシューズやねんっ!
川端「あぶねーっつーか、納得いかねースね。その足回り(^^;」
Higu「いやあ、まあ、そうかな?やっぱ滑っちゃいますね。洞内(^^)」
川端「あったりまえですやん!底ツルっツルですやん!!むしろもっともこの状況に向いてない靴ですやん!!!」
Higu「まあねぇ。けど、普段はサンダルですから。私」
川端「え?冬でも?確か釣りとかお好きなんじゃ?」
Higu「まあ、だいたい。ちなみに普段は靴下も履きません(^^)」
川端「・・・えー、、、(^^;;ツエーナ、アンタ・・・」
そう。
これぞまさかの重装備(--;ゞ
続くm(_ _)m
"Abracadabra" [ライト関連]
それは、記憶によれば、2006年の春。
たぶん、3月の終わりか4月の始め頃だったと思います。
フォトン・フリーダム改
本体サイズ:約40mm×24mm×8mm
本体重量:約10g(純正キーホルダー含)
材質:ノリル樹脂
点灯性能:
スイッチのプッシュオンで最大照度点灯、もう一度押せば消灯。
オン・オフ時のスイッチ長押しで視覚的無段階照度調整、オンからは低下し、オフからは上昇。
最大もしくは最小照度の状態からも長押しを続けると点滅モードへ移行。
点滅モード:
点灯モードから点滅モードへ移行後も長押しを続けると
①スローストロボ(約3.6秒1閃光程度)
②ミディアムストロボ(約1秒2閃光程度)
③ファーストストロボ(約1秒7閃光程度)
④SOS
⑤モールス(約3.6秒1閃光程度)
の五つのモードが切り替わり、任意のモードでスイッチを開放することでモード固定。
※消灯すると照度及び点滅モードはリセットされ、記憶されない。
電源:
CR2016×2個
ランタイム:
最大照度約12時間~最低照度約100時間
手を加えたのは、
エッミターをSMJ-LED未加工に交換
LED固定樹脂リングをオレンジに交換
蓄光処理(LED裏にグリーン)
キーホルダーをチタンフックに交換
恐らく、私が生まれて初めてライトの改造らしきことをやってみたのが、その春のこと。そしてこのライトだったと思います。
手を加えてから約4年と半年、ノーマル器購入が2005年の9月か10月頃だったハズなので、そこから数えれば約5年。
それは、「いつも」
いつも私の携帯する鍵束にくっついていて、もはや意識することすら皆無。それがあたりまえの日常。
フリーダム改は、本当にいつも私の傍らに在るモノとなっていたのでした。
ところが、、、
しばらく前のことになりますが、
ある日ふと見ると、鍵束にフリーダム改がついていないことに私は気づきました(--;
自分で外した覚えは無かったので、恐らくはキーホルダーが何かの拍子に外れ、どこかに落としたものと私は考えました。
しかし、それが「どこ」であるのかは、まったくわからない。
クルマの中、家の中、職場、着ていた服のポケット、洗濯機の中、その他思い当たる限りの思い当たる場所。果ては思い当たろうが無かろうが手当たり次第の場所を私は探して回ります。
他の方からすれば単なるキーライト如きなのでしょうが、私の個人的な思い入れはひとしお。
正直、必死です。
が、、、
およそ二週間ほどでしょうか?様々な場所を探し回ってみても、やはり見つかりませんでした。。。
諦めよう。
モノも縁。失くすという事は結局縁が無いのだ。
思い入れがあろうが無かろうが、自分にとってどれほど愛着があろうが大切なモノであろうが、そんなこととは関係無く、無常は縁を切っていく。
・・・嗚呼、探し物を見つけられる超能力とかを私が持っていたらなぁ・・・
そんなこと思ったとき、ふとある言葉を思い出しました。
たぶん、ブラウン・アイド・ガールズってー K‐POPグループのその言葉をタイトルにしたPVをネットで何度か観ていたせいなのだろうと思います。
「アブラカダブラ」
それは「魔法の呪文」
少しですが手品を趣味とする私は、かつて手品でよく使われたのだというその言葉の大まかな意味を知っていました。
それは、
「なんでも私の言うとおりになる」
だから、
「アブラカダブラ。出ておいで」
欺瞞を胸に、自嘲を込めて、それでも呟いてみる。それは無意味。あるいは虚しい行動。
結局無駄だとアタマでは解かっていながら・・・
「魔法」あるいは「魔術」といえば、
超常現象に関する本なんか読んでいると、時折「マゲイア」もしくは「マジェイア」という言葉が登場してくることがあります。
"Mageia"(マゲイア、あるいはマジェイア。以降「マゲイア」と表記)とは、
今風に分類するのなら、
降(交)霊術や召還術に相当すると思しき「ゴエース」、
薬品による治癒や暗殺、尋問・洗脳術に相当すると思しき「パルマケイア」などと並び、
かつてヘレネスと自称した民族の伝承、それは我々が「古代ギリシャ神話」などと呼ぶ伝承の中で、「エボダイ」「カタデセイス」「カタデスモイ」といった蝋や鉛の人型などを使う呪術的超常の業を表す総称としての言葉。
すなわち、「魔術」を意味して使われた言葉なのだそうです。
この「マゲイア」という言葉を遡ると"Magi"(マギ)
「マギ」という言葉は、
有名なところだと、生まれたばかりのイエス・キリストの元へと星に導かれたのだという三人の「博士」あるいは「賢者」を示す言葉としてご承知かと思われます。
ちなみに、エヴァンゲリオンに出てきたマギシステムという三台のコンピュータ。メルキオール、バルタザール、カスパーって名称は、どうやらこれに由来するものであるようです。
キリスト誕生当時の「マギ」は、どうやら天文学的学問に精通した者のことを示していたと考えられるらしいのですが、
それを更に遡ると、メディア王国で宗教儀礼をつかさどっていたペルシア系祭司階級の呼称である「マギ」へと至り、
その「マギ」は、ゾロアスター教の司祭階級を示す「マゴス」にも至る。
すなわち、
かつて本来の「マギ」とは、人知を超える知恵や力を持つ存在。
なんらかの物理的な奇跡を起こしたり、予言をしたり、あるいは「神託」と呼ばれる人知を超えた絶対的存在からのメッセージを受信したりするような、ある種の神通力を示す言葉として使われていたようです。
ちなみに、日本で最初の「マギ」的存在だったのではないかと考えられているのが、邪馬台国の女王卑弥呼。
卑弥呼は、それがどういうものであったのかは諸説ながら、「鬼道」と呼ばれる呪術的超常の業を操り人心を掌握していたのではないか?と考えられているのだとか。
この"Magi"という言葉から、英語の"Magic"(マジック)という言葉は生まれたと考えられているのだそうです。
例えば、触れることなく物を動かす。見えないはずのものを見る。知らないはずの未来を予見するといった、いわゆる超能力。あるいは、霊魂、妖怪、UMA、宇宙人などなど。それは、自然科学の常なるを超えた不可思議な現象の総称。
それを、我々は「超常現象」と呼んでいたりします。
私は、その「超常現象」の存在自体を否定する術を持ちませんし、むしろある種「あって欲しい」という願望を持ち合わせるにやぶさかでありませんが、
初心者と自称するのもおこがましいような大したことの無い私如きの「手品」でさえ、それらのいくつかを自然科学的法則に基づく至って合理的、かつ極めて単純な方法で「再現」してみせることが出来、
技術的・設備的問題から「再現」することは出来なくても、トリックや原理原則だけを説明するだけなら、かなりの場合それが自然科学の領域を逸脱するものではないと説明することが、やはり出来てしまう。
「マギ」達が行った「魔術」や「呪術」をはじめとする「奇跡」の数々は、現代的な意味での「奇術」に相当するものだったと考えられ、
一説には、磁石を意味する"magnet"(マグネット)や、燃える金属"magnesium"(マグネシウム)の語源も、「マギ」が「奇跡」のために使用していたことに由来するのだと考えられるのだとか。
結局、
そういうものが"Magic"の正体であろうと私は考えてきましたし、今もそう思ってはいます。
歴史上も多くの人がそんな風に考えてきたようで、呪術や魔法・魔術の類の多くが結局のところペテンであると多くの人々に認識され始めると、「奇跡」としての"Magic"は、やがて「奇術」としての"Magic"を産み落とします。
不思議を畏れ敬うのではなく、それを楽しむという「奇術」は、紛う事無き「娯楽」
「奇術」は「見せ物」、すなわちショービジネスとして世界各所で発展を遂げ、どうやら分離融合を繰り返しつつ攪拌、あるいは拡散し、やがて日本では「手品」と呼ばれるに至ります。
日本で「奇術」としての「マジック」が「手品」と呼ばれるのは、日本古来の「奇術」、いわゆる「和妻」が、「手妻」あるいは「品玉」と呼ばれていたからのようで、
それは、卑弥呼や古来から伝わる神道の中にあった超常の業としての「奇跡」とは別に、奈良時代に仏教伝来とともに娯楽としての「奇術」が輸入され始めたことに端を発し、
江戸時代には舞台芸能として確立。
明治へ移行する時代に文明開化と共に西洋の「奇術」が輸入されるようになると、ここでも西洋化の波が日本の文化に変化を与えることとなり、
近代芸能としての「手品」。それは、カード(トランプ)やコイン、あるいは日用品を使ったり、大がかりな舞台装置を用いたりといった現在のスタイルの原型となりました。
最近では、遡れば「引田天功」(たぶん脱出系が有名)、やや遡れば「Mr.マリック」(クロースアップと呼ばれる近距離で見せる手品が多かったような気がします)の時とか、
一時のように「セロ」や「前田智洋」「ふじいあきら」「ムッシュ・ピエール」なんかがテレビでしょっちゅう「手品」を観せていた頃のようにブームのようなものは感じませんが、
それでも、15分にひとつ。
どういう根拠に基づくものなのかイマイチ不明ですが、
世界では、15分にひとつくらいのペースで新しい手品が生み出されていると考えられるのだそうです。
さて、
"De Medicina Praecepta"(デ・メディキーナ・プラエケプタ)
訳してみるなら「医術教本」みたいなことになるでしょうか?
この書物は、イタリアはローマに遺こる「テルメ・ディ・カラカラ」いわゆるスーパー銭湯のご先祖様的公衆浴場の遺跡「カラカラ浴場」建設で有名な第21代ローマ帝国皇帝カラカラに召し抱えられていた当時の内科医セレヌス・サンモニクスという人物が書いたとされる詩集であり、
その中で、恐らく世界で最初に
"Abracadabra"(アブラカダブラ)
という「呪文」が登場しているのだそうです。
私の感覚では、「アブラカダブラ」は、世界で最も有名なのではないかと思しき「不思議な現象を起こす魔法の呪文」で、
その意味は、恐らく「なんでも私の言うとおりになる」
しかし、
現在確認されている中で「アブラカダブラ」という「呪文」の掲載されている世界最古の書物であるのだという「デ・メディキーナ・プラエケプタ」では、それは、治癒、ヒーリングの呪文として登場しており、
それは、内臓疾患に苦しんでいたカラカラの為にセレヌス・サンモニクスが記した治療の呪文であったようです。
「アブラカダブラ」
どうやら、なんでも思い通りってなワケでもなかったようですね(^^;
けれど、
失くしたフリーダム改を諦めようと決めて数日のこと。
時折利用する駐車場でクルマを降りようとしたとき、ふと見ると降車位置の足元、その地面にフリーダム改の姿がありました。
あと10cm程度ズレていれば、恐らく自分のクルマで踏みつぶしていたような位置。
かつ、決して私だけがクルマを停める場所でもない、誰かがクルマを停めない日などあるとも思えない場所であるにも関わらず、そこに2週間を超えて、しかも、まったくの無傷でフリーダム改がぽつねんと横たわっていました。
それはまるで、私の迎えをただ静かに待っていたかのように(^^)
もちろん、これが「偶然」に過ぎないことを私は理解しています。
しかし、あまりにも出来すぎた「偶然」は、時に人心を惑わせることもある。
"Abracadabra"
これは「縁」なのか?
それとも「魔法」?
弱肉強食の島④ [ライト関連]
ここは弱肉強食の島。
強い者が生き残り、弱い者が死ぬ。
けどそれは、個体の能力や強度に因る強さが生死を決めるのではない。
いま現在の強運を持つ者だけに「イマ」だけ有効の生存権が与えられているに過ぎない。
そう。
この世のどことも変わらない。そんな島。
さて、
関西では7月1日の木曜日地上D061チャンネルで放送されていた
「毒トマト殺人事件」
ってー番組の中で、SMAPの中井クンが逃げ回っていた無人島が、ほぼ絶対「友ヶ島」だったりします。良い環境でしょ?(^^)
そんなこんなで、
第二回友ヶ島オフの夜は、
こんな
そして
カンジでした。
んで、
今回私が持ち込んだのは、
共同装備で、
スクリーンタープの骨(wingさんが天幕)と水約2L(調理用。全員2Lづつ持ち寄り)
ソロ装備で、
全身合羽(LOGOS、透湿素材だけれど上下で5000くらいのヤツ)
インフレーターマット(モンベル、U.L.コンフォートシステムパッド120)
寝袋(メーカー不明、リーコン3)
エマージェンシーポーチ
移動時用飲料水(日本コカ・コーラ仕様450mlスリムペットボトル流用)
アイスコーヒー入りマグボトル(象印、ステンレスマグTUFF SM-CA35)
非常食+おやつの類
懐中電灯系が、
LONGBOW MICRA(三つ目仕様)
Panasonic BF-254P-W(wing雷神フランジ仕様)
Prinstontec QUAD
みたいなカンジでした。
MICRAの三つ目仕様については、
改造主はcinqさんで、
コンバータ:PLBB01T
エミッターは:XP-E Warm White(3700~2600K)の三連。
光学系:小型の三つ目コリ。
テールスイッチも旋盤加工によるオリジナルスリーブにでMcクリッキーに交換されています。凄いでしょ(^^)
三つ目エミッターのランクはQ3(93.9lm)ウォームホワイトなら高位種。
以前に同じくcinqさんにお願いしてE1eをXP-Eの暖色に改造して頂いたことがあるのですが、ちと赤味がキツくスポットが小さいのですが、それでも近距離以内での使い勝手は文句無しだったんですね。
んで、これもXP-Eの暖色でお願いしました。
今回も勝手に名付けて、
MICRA改 "Trisula"
そのランタイムは、
Hiで約56分(AW Li-ion 4.15V時)
Loで約10.5時間(AW Li-ion 4.07V時)
島オフでは川端さん家虎の子のMAG-2CDSと旧KL1を封印していたというか、そもそも持って行かなかったのですが、やはり島での環境に於いて、確かに距離のある照射になると不満を感じることは否めませんでした。
また、光色の赤みがキツいので、立体に対し素直な初期視認ではあっても、色に対し同様の素直さを持ってはおらず、
色順応に至るまで、あるいは視覚的に色の再現性がニュートラル(だと夜間に感じる)な球のライトと併用もしくはその使用者と併歩行等してしまうと、やはりマゼンタ系列の色の認識がおかしな(あるいは遅くなる)カンジでした。
あとは、信頼性とか入手性からPLBB01Tを選択してはみたものの、やっぱスーパーLoモードなり、cinqさんの三つ目みたく赤色1灯なりのような「とても暗いライトじゃないと出来ない用途」に於いては、まあ、無いんだからあたりまえなのですが、役立たず(^^;
しかし、全体的にはとても優秀に仕上がっており、
歩行から要塞跡探索、そしてタープ周辺での行動に至るまで。照度調節機能のお陰もあって、そのすべてをTrisula一本でまかなえてしまいました。
特筆すべきは、要塞地下施設の細い爆壁様から幅2m弱のトンネル様の通路各種、そして部屋状の空間、階段、不意の屋外と、ともすれば迷路とも思われるような構造物内外での行動に於いて、完全に走れたこと。
足元や進行方向に不安がありません(^^)
なので、
体感的には、EDCとして、夜間探索用として、ほぼ申し分の無い性能が実現されているように思いました。
cinqさんには、度重なるご厚意とバージョンアップに心よりの感謝をm(_ _)m
wingさんの雷神フランジ搭載器については、
そもそも筐体であるBF-254を選択した理由が「wingさんがそうしていたから」
だったりするのです(^^;
なので、いつかどこかでwingさんご自身が公開なさるのかも知れませんが、
氏の曰く「一応の完成型」
「ある程度明るい照度で完全防水で、しかも熱やなんかも含め何日も点けたままに出来る」
という、防災関連、防災ザックに放り込んで置くのなら理想的なライトに仕上がっています。
ちなみに、
島環境での歩行や行動には十分以上の光量ですし、少し加減すれば要塞内で走ることも可能でした。
季節が季節なので、むっとする様な生命の匂いに溢れた島でした。前回とはエラい違い。
要塞内にもカマドウマやムカデやゲジがわんさかわんさか。
そら
蛇の幼体も這うっちゅーモンです。
私自身の視覚には、こういうのって捉えられていても無視の対象らしく(^^;どうやらあんま気にならなかったのですが、
red-bicycleさんえれー目が良くて、色んな生き物発見してらっしゃいましたm(_ _)m
とりあえず、
ムシや爬虫類が苦手な方が行くのなら、寒くなってからをお勧めしておきます\(^^)
間があいてしまいましたが、
友ヶ島記事は、以上ですm(_ _)m
弱肉強食の島③ [ライト関連]
セクシーは~げっ♪
テイスティは~げっ♪
ライクイット ライクイットっ♪
と グルーヴィーは~げっ♪
スタイリッシュは~げっ♪
ライクイット ライクイットっ♪
い しーがんどんあん♪
た なーわんはんけっ♪
ちゃ しーじゃけ パ~ティトゥナ~~ィト♪
とっ そーぬる まんでーろ のっぴっ のっぴっ うんどぅろっぱっ♪
もくそーり ぬぐ ぼだ くゅげっ くゅげっ そーりちょっぱっ♪
ねっ そんぬ ちゃぶごっ ごっ ごっ ごっ ごっ ごっ♪
しんなーげ レッツゴー ゴー ゴぉー ゴおー ゴぉおー ゴぉおぉ~~♪
でっでっでっでっでっでっでっでっ ダンシンミューズィ~ック♪
せっせっせっせっせっせっせっせっ セクシーミューズィ~ック♪
ふぁっふぁっふぁっふぁっふぁっふぁっふぁっふぁっ ファンキィーミューズィ~ック♪
アイムクレイジィ//エキサイティン ミューズィックアラぁあ~~イヴっっっ♪
死にそうな鹿を見た。
それは小鹿で、まだ未来があって良い筈の個体に見えて。けれど、隔離された島に取り残された人工の冷たい地下通路で孤独に死を待つだけの存在だった。
だからなんだよ?(--)
確かに、あれが鹿自ら納得して安らかになんてな最期であったとは思いません。自分なら絶対に嫌な死に方のひとつだったでしょう。
けど、生まれたときから人に食われる為だけに飼育され、ある日突然ぶっ殺されて解体されて流通に乗る命とどう違う?
こっちゃあ牛だって豚だって鶏だって毎日のよーに、なんなら鹿だって食ったことあるだろうがって。
食ったら食ったで「うめぇ(^^)」とか言って喜んでたし、これからも喜ぶんだって。
狩ってねーとか、屠殺したとかしねーとか、テメーで止め刺してねーからどーなんだって。
生命を刈り取るを善しとせず、他の命を喰らわず生涯を終えられる命なんざひとつもありゃしねーっておハナシですよ。食物連鎖ですよ。命は巡るのですよ。
あの鹿は、
望もうが望むまいが、死んで他の命の糧となる。
まずはウジ。やがて肉食の昆虫や小動物が肉を裂き、その後様々な生き物が骨までしゃぶり、
やがて、雨と風が長い月日を掛けて骨すら大地へと還す。
全ての命が、いつか私が、そうなるように(^^)
てなワケで、
ガラにも無くというか、むしろガラ通りとでもいうのか、とにかく小鹿の最期にヤラれちゃったワタクシこと川端。
韓国のトキシックかつマジでちょ~アディクテッドって自ら日本語版でも歌ってる今風俺様メンタルのガールズミュージックを脳内でガンガンにリフレインさせながら、
しかし、あの状況下で突然大声で歌い出すと、どー考えてもひととして疑われそうな気がしたので(^^;
たぶん近接でやっと他人様の耳に届くか届かないかのようなボソボソとした声で歌を口ずさみつつ、
一歩一歩踏みしめ、ただ前へと足を出す。
んで、
場所を巡っていたようです。じつはあんま記憶に残っていませんが(^^;
んで、
皆で協力し、雨前の湿気でだんだんとねっとりし始めた風をかわしてタープを設置。
恐らくその後だったと思います。
98kさんのご希望でビーチコーミング。
ちなみに98kさんが拾った鉄砲で何を狙っていたのかは永遠の謎ですm(_ _)m
しばらくウロウロして、タープへ取って返すと夜ご飯なのですが、
98k「仕込みが必要なので、しばらく時間を下さい( ̄ー ̄)げひげひ」
つって、どのくらいの時間だったでしょうか?
空白の調理時間が終わると、
そこには、
いつのまにかどこからともなく98kさんが持ってきた?入りカレーおでん鍋が完成しておりました。
ええ、ひじょーにウマかったです。きっぱりと(--ゞ
そーこーするうち、
red-bicycleさんが持ち込んだ"red bicycle"なワインなんてのが登場。
私、普段酒精はあまり好まないのですが、まあ、クルマなんか運転するワケもないような状況でもあり、これはとても飲み易かったので、とても小さな小さなカップですが、何杯か頂いてしまいました(^^)
で、
「水戸黄門、水戸光圀の若い頃の趣味はね。辻斬りだったそうですよ(--)」
「マジっスか!?勧善懲悪の筆頭台無しやんけ(^^;」
とかだーらだらと歓談したり、
98kさんからは
を頂いたりとかしつつ、
時刻はたぶん、21時を過ぎようとしていた頃のこと。
「いやあ、たくさん歩いて疲れましたな」
「ええ、とても。足がダルいです(^^;」
「たしかに。それに、ゆっくりメシ食ったらなんだか落ち着いちゃいましたね(^^;」
ちゅーよーなカンジで、緩慢とした空気がタープの中を満たし始めます。
なので、
「夜の砲台はどうします?」
と問い掛けてみると、
「うーん、、、そーですなー。。。(--)」
「思ったより遅い時間になっちゃいましたしねー(--)」
とか言いながら、
「じゃあ、ヤメにしましょうか?」なんてなことを言い出す前には、
全員が準備万端(^^)
我々は、第三砲台を目指すことになります。
続くm(_ _)m
弱肉強食の島② [ライト関連]
まず目指したのは、第二砲台でした。
我々がそこで目にしたものは、
紛う事無き、死。
今回、そもそも日頃の疲れを引き摺っていたらしく、私は、気分はとても楽しいものでありながらも、どうにも体のほうがついてこないカンジではあったのですが、
荷物の大半をパージした状態、しかもストック歩行だったので、若干足が辛いなとは思いながらも、まあ、のんびりとした気分で到着。
しかし、、、
そーですか(--;
まあ、多少ガッカリしつつ、
それでもウロウロしながら各々写真撮ったりとかし始める。
んで、4人がバラバラになってすぐのこと。
それは、異様。
そうとしか形容し難い気配でした。
この写真の右手側にあたる部分。地上との落差の目測は約4メートル程度でしょうか?
単独で徘徊していると、砲台の地下通路から聞こえる異質の物音が私の耳へと届きました。
何気なく見下ろしてみると、そこには横たわる一頭の鹿の姿。
斑点が残っていたのでまだ子供でしょう。状況から、恐らくは地上から落下したものと私には思われました。
内臓が傷んでしまったのか、あるいは骨を砕いたか、もしくはその両方だったのか。
なにしろ体は全く動かないようで、時折首を痙攣の如く動かすだけ。
そのまだ若い野生の命は、
人工的に掘り下げられた地下に澱み溜まったごみくずと泥に埋もれるように横たわり、
既に纏わりつき飛び回る蠅の羽音にその命の終焉を予言されるがまま、
為す術もなく虚ろの目でただ空を見つめ、
その瞳はこちらに助けを乞う視線を向けることすら出来ぬほどに、ただ弱い。
一見して、素人目にもそれが瀕死の状態であると判断できてしまいました。
・・・もう助けられないんだろうな・・・
見たくないものを見た。見なければ、気づかなければ良かった。私はそう思いました。
正直、死骸であるほうがまだましでした。
なまじ辛うじて生きているからこそ、その姿は我が身を刺すようにすら痛々しく、そこに浮かぶ死の影は温度を感じてしまうほどに生々しい。
やがて皆が合流しますが、やはり誰にも、何もできることなどある筈も無く。
しばらくの間、なんだか後ろめたいような、その場を離れがたいような、
それはまるで、常世の不条理や己の無力への怒りでもあるかのような、
とても嫌な感覚を、たぶん4人ともが感じていたのではないかと私は思います。
「今夜は鹿鍋ですな」などという空虚な冗談も、
一匹の害虫を潰すも一頭の鹿を見捨てるも命の価値は変わらないという真理めいた詭弁も、
野生動物の死をいちいち悼んでもキリなどないという現実も、
無関係、預かり知らぬと決め込もうとする自身への説得も、
どれひとつ鬱々と堕ちる気持ちを晴らしてはくれない。
wingさんは最後まで「なんとかならないものか?我々には無理でもせめて保護してくれるような機関への連絡だけでも」などと思案なさっておられましたが、既に死を目前にしたと思しきその野生の生き物に獣医師すら存在しない孤島で奇跡を呼ぶ手段など我々如きが持つ筈も無く、
やがて諦めの気配が空間を支配し始めると、誰からともなく次への移動が促され、
我々は歩き始めます。
そう。
我々は、ただ、無力の集団。
生き物は、生き物であるが故に、必ずその命の終わりを迎える時がやってきます。
それはバクテリアのような意思すら持たぬとされる小さなものであっても、
我々の目の前で消え逝こうとしていた野生の鹿のような動物であっても、
そして、私自身であっても。
それが仕方のないこと、避けることのできない絶対の真実であろうことを知らぬほど我々は愚かではありませんが、
だからといって、愛玩すら感じてしまうような生き物を襲う目の前の死を、それが無常と素直に受け入れ即座に割り切れるほどに冷徹な精神も持ち合わせてはいない。
もしも自分があの鹿のように、どこかで孤独に、助けなど望めない、望めたとしても助からない。そんな状況に陥ってしまったのだとしたら、
その薄れゆく意識の中で、
私は、いったい何を思うのだろう?
続くm(_ _)m
弱肉強食の島① [ライト関連]
今回この島で、
私は紛うこと無き「弱者」でありました(--ゞ
「うーむ、思い切って公開募集してみたものの、やはり四人だけで行くことになりましたね(--)」
「そりゃそうでしょう?いままでに会ったことのあるひとならともかく、誰が好き好んで怪しいライトマニアと無人島に渡って一泊なんかしたがるんです?(^^;」
「本州のどっかでクルマベタづけならね。なんとか逃げ延びられる気もするんでしょうけれど。まあ。なんというか、島ですからね。身の危険を感じて当然でしょう(^^)」
「メールでの募集もゼロだったんでしょう?」
「ま、皆さんカタギですし、そもそも距離が、ね?それに今日の天気も怪しい予報でしたし、いま現在でさえ撤収時の雨は確実ですしね。なんでわざわざ遠くから、しかも苦労覚悟で渡るんだってーハナシなのかも知れませんね(^^;」
「え?明日の朝は雨なんですか?」
「ええ、確実に。当該地域の予想は06:00降雨開始です。しかも若干風雨(--)」
「んじゃあ、5時起きで撤収しますか?」
「それはまた(^^;じゃあ何時に寝るんだって―話ですね」
「9時?」
「はやっ!何しに行くんですか我々は(^^;」
「夜の砲台跡照射(^^)」
「でも9時?時間的にタイトというか、ぶっちゃけ無理でしょう?」
「えーと、寝ないという選択肢は?」
「それもまた(^^;;」
「いやあ、まあ、アレですよ。そんなに正確な降雨予測なんぞできるわきゃありませんし、いつもどおりで成り行きにまかせりゃなんとかなるでしょう」
「なりますか?」
「なりますね。我々徳が高いから。特に私(^^)」
てなよーな塩梅で、
我々は、「ついでだから」と red-bicycleさんにお車で残りのメンバー全員が拾って頂き、わりと時間に余裕もあって、だーらだらと陸路を加太方面へ。
「ついで」とは言っても、高速を途中で降りにゃならないとか考えると結構な回り道。帰りのことも考えればちっとも「ついで」じゃないような気もしたのですが、まあ、ここは甘えどころということで(^^)
まずはred-bicycleさん、送迎ありがとうございました。とても助かりましたm(_ _)m
サクっと船着き場に到着し、
船着き場の方に「風で波が上がれば明日は船の出港さえ危ういかも?」みたいな脅しをかけられつつ、昼食と、淡島神社で安産の神様に安全祈願?を済ませ、
我々は友ヶ島へと渡ります。
「明日、まあ、一便は必ず出しますとは言ってましたけれど、それでも船が出なかったらどうします?」
「そんトキはそんトキですね。そうなったら考えましょう」
「船が来ないっていうと、それこそ堂々と休めますからね。それもアリですね(^^)」
「なるほど。けど、食料は?」
「だいじょうぶ。なんとかなります。最悪は鹿、いやクジャク鍋でも(--)げひげひ」
なんてなカンジで、まあ、私は船の中ほとんど寝てたんですが(^^;
およそ30分弱ほどで島に到着。
当初船を降りてすぐの広場でキャンプをする予定だったのですが、着いてみるとそこはキャンプ禁止(--;
しょーがないので、えっちらおっちら前回と同じキャンプ場まで行ってはみたのですが、、、
「えれー風ですね(--;」
風速的には体感として5mほどだったでしょうか?
以前に訪れたキャンプ地は南からの風に晒され、私のような虚弱人間はじっとそこにいるだけで体力を削られてしまうほど。
ちなみに他の皆さんは、
「いやあ、涼しくて気持ちいいなぁ(^^)」
「ホントですね(^^)」
「うーん、清々しいっ!(^^)」
・・・い、言えねぇ。私なんだか寒くてツラいんですけどって言えねぇ(--;・・・
「まあ、張って張れないことはないでしょうが、この風で張ったままタープを離れるのはさすがにちと怖いですな(--)」
「とりあえず、少しでも風をかわせる場所を探してみましょう」
ということで、皆で周辺を探索。
98kさんは、風の方向と立ち木の状況から風あたりの最も弱い場所を予測し、そこから風上にあたる海までの「通り」を測る。たぶん経験則なんでしょうね。
wingさんは、構造物を利用できないか?あるいはガイラインをどう張れば風向きに強く設置できるか?みたいなことを考えつつなのだと思います。現地にあった円形の屋根付きベンチや神社なんかを探索。
red-bicycleさんは、98kさんやwingさんと行動を共にしつつ、途中林の中にスペースが無いだろうかと考えたのかマシラの如く小さな崖を上りブッシュの中へ。身が軽いです。
私は、、、
実はもうこの段階ですでに疲れていたので、設置場所の選択は完全に人任せを決め込んでおりまして、なんとなくウロウロしながら、
「とりあえず座って休憩しようぜ」
みたいなことばかり考えていました(^^;
結局、
海のほうまで行ってみたり、近くの神社を覗いてみたりするのですが、あんま良い場所がないまま、
「うーむ。ラチがあきませんな。しばらく風の様子を見ましょう」
ということになり、
よっしゃ、休憩か?なんてなことを思ったのですが、
まあ、島での行動が始まったばかりですから、皆さんあたりまえのよーにお元気でいらっしゃいまして(^^;ソリャソーデスワナ・・・
とりあえず、ビールや飲料水を買い出すがてら島を観光しましょうということに。
ええ。そうです。
私、「歩きたくない」という言葉は、ひととして呑みました(T△T)
続くm(_ _)m