地獄変相ノ伍 [ライト関連]
「え?98kさんホントに眠って、、、
熟睡ですか?風邪ひくんじゃありませんか?(^^;」
「ああ、だいじょうぶです。そっとしといてあげてください。
小一時間くらいで完全復活します。そういう生き物ですから(^^)」
「それはまた、なんつーか珍しい生態ですね(^^;」
「毎回ですよね。どこだろうが誰が来ようが関係なく。
なんなら風物詩ともいう(^^)」
「しかし、眠る騒音のくせに座って寝てるとやけに静かですね。
じつはすでにお隠れあそばしてんじゃねースか?(--)」
「いや、息はありますね(^^)
ちなみに、これであとから確認してホントに冷たくなってたらどうします?」
「きっぱりと埋めて帰りましょう(--ゞ」
「ああそうか。最悪そうすりゃいいんだ。
じゃあ安心だ(^ー^)」
眠る98kさんや、
毎回そうだからと話すwingさんや、
皆がブラックコーヒーのなかひとり甘い紅茶を口に運ぶred-bicycleさんや、
いつのまにかとても自然に馴染んでいらっしゃるHiguさんや、
そして、そこにまるで「あたりまえのように居る」川端。
ふと。
本当に、ふと。
なんだかとても楽しいな。
そんなことをその時の私は思いました。
しかし同時に、
その瞬間、目の前の光景をとても不思議だと感じてもいました。
この数年の間。
それは、初めて熊野キャンプで最初にwingさんと、そして98kさんと邂逅して以来。
そして、各地で様々なライト趣味の方々やそれ以外のアウトドア好きの方々とご一緒させて頂き、
やがて恒例とさえなった熊野でred-bicycleさんと邂逅させて頂いてきた。
その数年。
懐中電灯のいろは。コンピュータやネットワークのこと。フィールドワーク、アウトドアの知識。道具のこと、技術のこと。食べ物や飲み物、あるいは自然環境への興味などなどその他いろいろ。
私は多くの方々から、実に様々なことをご教授頂き、また、時には勝手に盗んできたような気がします。
そんな中、
私が最も自信を持って人様にお送りすることのできるであろう情報は、
「基本的にマイペース型であること」
それはたぶん、オフに参加する上での必須条件であります。
そうでなければ、自分が辛い。
自分が辛いと、隣の「誰か」が、それは恐らくその「誰か」が気遣いのある好人物であればあるほど、それに気づく。
気づいた「誰か」は、その瞬間から半ば自発的にせよ心底宴を楽しむことを封じられ、
やがて封じられた「誰か」の隣にいる「誰か」がそのことに気づき、
その瞬間から、その「誰か」もつまらなくなる。
それは負の連鎖。
たとえ表面上は和やかで歓談の内に終わったのだとしても、そんなもの、結局続きはしない。
すなわち次が無いし、あったとしてもたぶん苦痛の上塗りでしかない。
好きなものは好きだ。嫌いなものは嫌いだ。欲しいものは欲しい。嫌なものは嫌だ。
それは、オフラインミーティングという限られた時間と空間の中、短時間で互いをある程度でも理解する最善の主張だと私は考えます。まあ、あまり強引であったり、口論みたいのはどうかと思いますが(^^;
ある程度「マイペース」を、それも無理をするのではなく、いたって普通に保つことのできる安定性が無ければ、
氏素性もよく判らない、ひととなりも知らない、日常どのような人間関係の中でどのような生活を送っているのかを知る由もない、
けれど、同好という、あるいは初見でさえ昔馴染みのような錯覚すら覚える「見知らぬ知人」達と、心底楽しいと感じる時間を共有することなど、
断言しましょう。決して適わない。
もちろん協調は必要。俺様系の対人外交は恐らく論外。
譲らねばならないシーンも数多く存在します。我慢すべき事柄も。とりあえずでも少人数でもそれは集団であり、少なくとも自ら望んでそこに居るワケですから。
ひとには、たとえ親友や恋人、生涯を伴にと誓った伴侶や血肉を分けた者でさえ決して踏み込んではならない心の領域が必ず存在し、
ひとは、たとえどのようなカタチであろうとも必ず護らねばならないペルソナを抱えて生きています。
だから、
「気の置けない」という言葉の意味を誤り互いの気遣いを完全に失えば、たとえ何年もの歳月を費やして構築してきたものであろうとも、そこでその人間関係は終わる。
ひととひととの繋がりなんぞ、本当に儚くて脆い。
ちゅーか、
なんか、こう、筆の癖とでもいうのか、文章で書くととてもダークサイド川端的な(^^;
楽しい話のハズなのに、どうにも暗い表現になってしまっているような気がするのですが、、、
ぶっちゃけ、好きなテーマのオフに参加して、それを楽しむのは、わりと簡単なことであります。
良いひとであろうと妙に気取ればボロが出る。賢いとか強いひとだと虚勢を張ってもすぐバレる。
とどのつまりは、素直に無理をするな。これに尽きようかと(^^)ヤセガマン、イクナイ・・・
結局、
全てを「決めている」のは、最終的に自分です。
自分で好きだと断じ、自分で嫌いだと断じ、自分で欲しいと断じ、自分で嫌だと断じ。
そして自分で儚くて脆いと断じるが故に、それは儚くて脆いものとなる。
さてさて、
今回の就寝配置。
まあ、寝ている隙に喰い殺されてはたまりませんので、とーぜんのよーに「赤鬼」98kさんは結界の外m(_ _)m
で、
自分は脆弱であり、かつ手持ちの装備は貧弱だという自覚のあるアタクシは、
ハナから
「タープの中にテントを張ります(--ゞ」
と宣言し、そのスペース確保の故に「じゃあ、資料を」席に陣取っていたのであります。
だってね、体脂肪率10%ねーんだ、俺(^^;
経験済みだとはいうものの、安物シングルウォールに零下で寝たりしたら、ヘタすりゃ死ぬっての。いやマジで(^^;;
とか思っていたら、、、
フライつきとはいえ、まさかのフルメッシュであります(--;ゞ
「red-bicycleさん。これで寝たんですか?」
「ええ。明け方若干寒かったですが、意外と快適でしたよ(^^)」
・・・マジで?(--;ナンボテツジンユーテモ・・・・・・
「まあ、寝袋はマイナス17℃だか18℃まで耐えられるというウェンガーのマミーでしたが(^^)」
「ああ。そーいえば、、、初めて見ましたというか、存在すら知りませんでしたが、ウェンガーの寝袋なんてあったんですね。しかもマイナス18℃ですか。さぞやお高い・・・」
「いや、えーと、、、4千円だかそのくらいだったかな?」
「安っ!(^^;」
化繊恐るべしなのかウェンガー恐るべしなのか、、、それともred-bicycleさんが買い物上手なのか、、、
クルマのキャンプなら化繊の厳冬期用寝袋が有利。どうせ毎年行くのなら購入を検討しようと心に誓いつつ、
またひとつ「寝袋界」の深さを知った川端なのでした。。。
就寝は、
みんな揃ってちょうど零時ごろだったと思います。
そもそも眠かったのか、98kさんは早々に。
前日まで忙しかったとおっしゃっていたので見た目よりもお疲れだったのか、wingさんはサクサクと。
まだイケるな。みたいな雰囲気に見えたred-bicycleさんも「みんな寝ちゃうんなら」みたいなカンジで。
「いまならどこでも5分で眠れます(*_*ゞ」とおっしゃっていたHiguさんは、その日4時起きとか。
私こと川端は、都合上最後の最後にテントを張り、それからタープ内でごそごそとしておりますと、
天然の闇の静けさの中に皆さんの寝息が、、、
「んがぁああああああ」
「ぐごぉおおおおおお」
うーん(^^;
さすが98kさん。いつもにも増してというか、破邪結界の外からでも豪快な、、、
いや、ちょっとまて(--)
・・・なんだこれ?タープの両側から聴こえるぞ?・・・
心なしかなにかが違う。いや、テンポそのものが微妙に違う。しかしサラウンドで聴くデュオのような、、、
「んがぁああああああ」
「ぐごぉおおおおおお」
喩えるならば4分の4拍子と4分の3拍子の最小公倍数的音源の見事な位相。
その正体はHiguさんでありました。
98kさんと同レベルの音響性能を備えたマシンだったワケですね(--ゞ
まあ、私こと川端。えーかげん慣れているというか、しょーじきそもそもあんま明るいとか暗いとかやかましいとか眠るにあたり気にしないので、
寝袋に潜り込み、まぶたをおろします。
ああ、よく笑った。楽しかったなぁ。。。まあ、寒かったけど(^^;
でもなんか、いま妙にあったけーな?シュラフカバーのお陰か?タープの中だから?
98kさんあいかわらずよく食うよな、、、家族だったらぜってー止めてる。。。ああ、そういや本人にも言ったっけ?いや、言ってないか?まあ、元気そうだしどっちでもいいのか。。。
洞窟はいいなあ、、、けど、方解石とかスカラップとか言っても誰も萌えねーよな、そりゃあ。。。つか、聴こえてなかったか?いや、そもそも言ってないのか?。。。
そーいやred-bicycleさんも普通の運動靴で足元滑るってたな。。。そんな風に見えなかったけど。やっぱ、スポーツマンって、身、軽いよな。。。石もへーきっぽかったけど。。。ケド、あのひとたぶん自転車降りたら即糖尿病になるんじゃねーか?これも本人に言ったっけ?。。。
明日はどんなカンジなんだろ?楽しいといいな。。。そーいや、まだ「地獄」食ってねーんだよな。。。
つか、そもそも買い過ぎなんだよな。食い物。毎回だけど。。。
UK-2AAAeは良くなったなぁ、、、あれ?そーいやHiguさん本名なんつったっけ?まあいいや。。。
2AAAe試しにもっかい洞窟行きてーな。。。
wingさんのキーライトも良かったなぁ。洞窟アレ一個でじゅーぶんだったし。今度は、、、
いや、アレはHiguさんにあげちゃったんだっけ?いや、メスティンに突っ込んだままのよーな、、、
まあ、明日見てみりゃいいか。。。
なんてな、とりとめもない物思いに沈み始めると、
「んがぁああああああ」
「ぐごぉおおおおおお」
消えゆく意識には少し遠く、
それは「そばにひとがいる」という紛う事無き、安心。
心地良い騒音の中、ゆっくりと、
川端も眠りに落ちます(^^)
続きますm(_ _)m
いやぁ。お騒がせしたみたいで・・・
実は深夜出没するかもしれない野生動物から皆さんを守ろうと・・・
by Higu (2010-12-18 21:39)
だっ、誰が「眠る騒音」やねんっ!!
ひとを「眠れる森の美女」みたいに・・・ぶつぶつ
みなさん就寝してから、どゆーわけか目が覚めてしまい、
ほぼ一時間おきにおしっこ行ったりして、
何度かはタープに入って残りもの食べたりお茶飲んだり、
煙草すったりしてたんですが、タープ内テントからの
反応はまったくなかったですね。
すぐお隣がHiguさんのテントだったのに、
快眠されてたようでしたね。
まあ、クマさんもイノシシさんも、音には敏感だとゆーし、
今回は両面から防御できてよかったです。あは
by 98k (2010-12-19 01:23)
>Higuさん
あははっ(^^)熊避けみたいなモンだったんだ?
まあ、静まり返ったところにいきなりデカい音みたいなことじゃなければ、今回のメンバーなら誰も、、、
いや、ひとりいたな。起きてくるなり「迷惑だ」っつってたひと(^^;
by 川端 (2010-12-19 08:50)
>98kさん
なに?「眠る騒音」公認で定着の方向ですかぁ?(^^)
>>反応
しなかったでしょうね。
どうやらですが、私の眠りは短いけれど深いらしいので、完全に眠ってました\(^^)
>>両面防御
そーいえば、、、
翌朝山ん中から猪避けらしいもの凄い炸裂音がしてましたね。。。
うーん・・・ぢつは助かっ、、た?、、、のかしら?(^^;
by 川端 (2010-12-19 08:51)
あぁ、やっぱり楽しそうだ。
基本マイペース・・・何度かお会いして親しくして頂いてる人達って皆さんそんな感じですね。
ホント気のおけない人達と過ごすのは楽しいし、都合が付けば次は参加したいです~
by cinq (2010-12-19 22:32)
>cinqさん
新潟のときほど色々なことはしませんでしたけれど、それでも楽しかったですよ~
ちなみに、
前のコメにもちょっとありましたし、決まったらどうせ問答無用でインビテーションが届きますけれど(^^)
次はたぶん早春。大阪より更に西で一泊だと思いますが、ちょっとだけガチのケイビングに挑戦の予定になるような気がしますm(_ _)m
by 川端 (2010-12-20 19:42)
ふと・・・
思う。
もう
中毒なのかなぁ。。と
次のイベントが待ち遠しいです(^^)
欲望的希望~
1月 耐寒新年会
3月 地中探検
5月 恒例熊野食欲中枢破壊宴会
m(_ _)m
by wing (2010-12-21 01:17)
>wingさん
ふと・・・
思う。
そーいや3月ザコ寝なんじゃねーか?(^^;
3月・5月は既に確定的として、耐寒新年かぁ・・・
手っ取り早いのは、紀ノ川かしら(^?^)
by 川端 (2010-12-21 09:57)