Physical Pastoral [ライト関連]
あくまでも個人的な意見ではあるのですが、
アタシャ天譴論みたいな物事の捉え方って大嫌いなんですよね。
例えば、
怖い目に遭って震える「誰か」に向かって、
住むところや財産を失って明日をも知れない状況に追い込まれてしまった「誰か」に向かって、
不幸にも亡くなってしまった方を悼む「誰か」に向かって、
被災地で行方が知れなくなってしまった方を必死で探し回る「誰か」に向かって、
あるいは、物資や医療を充分に享受することの適わなくなってしまった「誰か」に向かって、
「そいつぁ天罰ですから」って言ってのけられる奴がもしもいるのだとしたら、その神経って在り得ないと心底思うんです。
つか、
テメェ、バカ過ぎて脳ミソ膿んだんじゃねーか?
みたいなことを思ってしまうだろうと思うんですよね。
きっとm(_ _)m
さて、
過日、wingさんより、米軍の戦闘食が手に入ったので皆で食べてみませんか?というお誘いを頂戴しまして、
紆余曲折は面倒なので省きつつ、「じゃあやりましょう」ってなこって、
「MRE」とやらをご提供頂くwingさん。
んで、98kさん、red-bicycleさん、末席に川端。
以上4名にて、
こんなものを食させて頂いてまいりました(^^ゞ
で、まあ、ついでというか、
書き始めてしまうとどうにも暗いことばっか書きたくなってしまうのでアレなんですが、大きい災害の直後なご時世でもございましたので、
「今回は、非常持ち出し装備だけで山へ入ってみませんか?」
みたいな提案をさせて頂いたんです。
私はごくごく普通の一般人であり、かつ、いままでアウトドアが趣味と言えるほど積極的な野外活動をしてきたワケでもありませんので、
98kさんとかwingさんとかみたく知識や経験のある方々とか、red-bicycleさんみたく体力のある方とか、そういう自分とはまったく違う趣きの方々と「非常用のセットだけで野外活動をしてみる」みたいな経験がありませんでした。
そしてたぶん、私以外の方々も「非常用のみ」みたいな経験は無かったのではないか?と。
そこで、自身の装備を試し、見直し、そしてお互いの装備を学び、また見直す。
この際、そういうことが出来れば良いなと思ったワケですね。
んで、
直前までご参加の予定が立たなかったred-bicycleさんを除くご両名には計画初期の段階でご理解を得られご賛同賜れたものとして私は行動していたのです。
が、、、
当日。
いきなり飲むんかい(^^;
98kさんとwingさんは、とにもかくにも酒精にて乾杯。
まあ、とりあえずそれは良いでしょう。そもそも食べ物主体のオフ会でありましたし、お酒の好きなひとは、ね。好きなんでしょうから。
けれど、
とりあえず、
こちらがred-bicycvleさんのザック。
うん。まあ、小さいですよね。
急遽のご参加でいらっしゃったので、非常用というより今日必要な装備の最小限。みたいなことでいらっしゃったのではないか?と思いました。
んで、
こちらが98kさんのザック。
をい(--)
こう、なんちゅーか、デカい。そして重い。これのどこが非常持ち出し装備やねん?
まあ、ご本人の曰く「非常持ち出し宴会セット」だったらしいんですけれど。。。
で、
写真がありませんが、wingさんはリーコンというノースフェイスのザック。
出発寸前まで防災セットみたいなものを詰めておられたようなのですが、
98kさんが宴会装備と知るや否や、要するにwingさん自身も「飲む」と決定した瞬間ということですな。
「重いな(^^)」
つって、次々と装備をパージ。
最終的にはえれー軽いザックで歩いていらっしゃいました。。。
ええ。要するにガチの防災装備で参加したのはアタシだけ(--;
そんなこんなで、
本当は、「持ち出し袋」というか「普段からある程度持ち歩く防災装備」みたいなことを真面目に考え直して記事にするつもりだったのですが、、、
諦めました。今回は(^^;;
さてさて、
今回メインのテーマだった「MRE」
たぶん、98kさんが記事になさると思うので詳しくは詳しい方にってことでアタシのほうはサラっといっちゃいますが、
"MRE"とは、恐らく現行で米軍の採用しているレーション(野戦食)のことで、
"Meal, Ready-to-Eat"の略なのだとか。
基本的には、
高度380mからのパラシュート投下、高度30mからの単体梱包投下で破損せず、
摂氏27℃の環境で3ヶ月以上、摂氏38℃でも6ヶ月以上保管ができ、
摂氏-51℃から摂氏49℃までの気温に短期間耐えられる。
ように出来ているのだとか。
最初の写真のひとつをバラしてみると
こんなカンジ。
石灰かしら?ヒートパックで温めるものを温められるようになっていて、スプーンまで付いていて。
これは「とにかく水さえ手に入れば温食が出来る」という構成なのだとか。
ご提供頂いた4種のうち、確か三つ皆で分けて食べたのですが、
味は、なんちゅーか、思っていたほどマズいものではなかったような気はしつつ、
しかし、全体にというか、その概ねのメニューの根底に流れる妙な味(保存の関係?)が印象的でした(^^;タブン、カラダニヨクハナイ・・・
ご提供頂いたご本人wingさんの曰く、
「好んでもう一度食べたいとは思いませんねぇ(^^;」
とのこと。アタシも同じ意見であります(^^ゞ
ともあれ、
珍しいものを食べさせて頂きましたwingさんに感謝を。
ありがとうございましたm(_ _)m
あと印象に残っているのは、
くつろぐ猪の図
ザック背負ったままサクサク懸垂する「ヒトのカタチをした何か」の図(--;アリエネェ・・・
レーションだけでは足りんと「甘い匂いがするがるるげひげひ」とred-bicycleさんに襲い掛かる「ヒトのカタチをした獣」の図
wingさんお手持ちだった、ひょっとしたら防災最強かも知れない"ZebraLight H51FW"(フラッド、AAシングル、ニュートラルホワイト)の図
98kさんの簡易シェルターの図
ゴミは持ち帰るの図
米軍本物(^^)
そんなこんなで昼間は終わり、
wingさんが持ってらした折りたたみのイスが超良かったので、そのまま買ったお店に連れてって頂いて購入したり、
四人で寿司食ったり。
んで、wingさん家に上がり込んで、
「つないどきゃあ、誰か釣れるでしょう(^^)」
つって、スカイプでHiguさん釣り上げて、その後リオさんとか交えて夜中まで騒いでみたりして、
なんだか心地良い疲れの中、
このレーションオフは終了しました(^ー^)
今回、
なんか、こう、毎日真綿で首を絞められているようなとでもいうのか、、、
私の場合は、
そもそも賃貸の部屋住まいでしたし、避難といってもほんの数週間の出来事でしかありませんでしたが、
ある日突然住むところがなくなって、
自分なんか凄くマシなほうで、自分より酷い目にあったひとがたくさんいる。自分より遥かに辛い思いをしているひとがたくさんいる。そうアタマでは分かっていても、そんなことは関係なくて、
どうして自分がとか、そんなことずーっと思いながら、あんなに鬱々と、けれど淡々と、毎日毎日長い長い渋滞に巻き込まれながら、なんか物ばっか運び続けて、
あんなに寒いの我慢して、
あんなに面倒で、
あんなに疲れて、
けれど、
そうか。もう16年も経っちゃったんだなぁ・・・
こうやって気がついてみると、もうすっかり忘れてたんですよね。
兵庫県南部地震のときの、あの惨憺たる有様の街並みとか、被災地全体を包む悲痛な空気感とか、
そういうの、もうすっかり日常からは消え失せて、もうすっかり忘れ去っていて、
そう思ってた。というか、実際そうだった筈なんですけれど。
怖いですよね。やっぱり。
それは、人間としてどうなのか?みたいなことであれば間違っているのかも知れませんが、どこか外国の大きな地震のニュースなんかでは呼び覚まされることのなかった恐怖。
その時は強く意識しませんでしたが、そういえば、三宅島の噴火とか、中越の地震の時とか、国内の災害のニュースなんか見てしまうと怖かったような気もするなあ・・・
やっぱり、国内の、それもこれだけ大きな災害だと否が応でも、大丈夫だとは思っていても、それでも怖い。
だから私は、
自分や家族、あるいは知人の為に電池や水、保存食なんかを買い漁るひとを責める気にはなれない。いや、まあ、そういうのって、結局巡り巡って自分の首も絞めてしまうようなことのような気はするんですけれども、
それでも。というかなんというか、
まあ、私自身だって、防災グッズとか持ち歩いていて、非常食や水、そういうのを少しですが備蓄していて、ある程度備えてるんですよね。
その理由は自分や家族を守りたいからで、
たぶん、そのメンタリティは、「商用で買い占めよう」みたいなことでなければ、今回の震災後急に備えようと思い立ち走り回る方々と何も変わらないと思うから。
怖い。
理由はそれだけだと思います。不安なんだと思います。
自分の財産や、自分の家族、そして自分自身。
それがある日突然、天災という理由で、
それは、たぶん人にとって何の理由も無いに等しく酷い目に遭わされる。果ては奪われてしまう。
まかり間違っても運命とか天罰なんてなくだらない理由では納得のしようも無く、こんなに理不尽で恐ろしいことは無いと私は思うんですよね。
そんなワケで、ちょっと、こう、
北日本の地震以降なんだか鬱々とした気分だったのですが、今回良いウサ晴らしになりました(^^)
諸々ご一緒させて頂いた皆様に心よりの感謝を。
ありがとうございました。川端、復活であります(^^ゞ
ってなことで、
今回は、おしまいm(_ _)m
そう・・
阪神大震災のトラウマなのか、
何もできず、震災報道を見続け、憂鬱な気分で、
どこまでも沈んでしまいそうな私を救ってもらった気がします。
今回のオフ(^^♪
あなたは救世主(^^)
by wing (2011-03-26 18:10)
いやあ、復活されてよかったよかった。
まあ、いつもどおりのOFF会とはいいつつ、
wingさんや川端さんの震災体験や、
赤チャリさんのボランティア体験を聞かせていただくことができ、
おいしいお寿司も食べられたので有意義でした。
わたくしも気持ちを切り替えて、お気楽記事をアップしますね。
by 98k (2011-03-26 21:06)
>wingさん
>>救世主
そうですか。では今日から川端食堂と呼んでください(--ゞ
しかし、直接どうこう無かったにもかかわらず、ホントどうにも鬱々としたカンジだったのですが、確かに救われちゃいましたね。
個人的には、事前といい最中といい98kさんが引っ掻き回して下さったので、それでかなりお気楽なイベントになったような気がしましたけれど(^^)
by 川端 (2011-03-27 20:16)
>98kさん
ありがとうございます。復活しましたm(_ _)m
私、根本的にはきっと暗い人間なので、例えばワザとにでも、あんま生真面目なのよりあのくらいいい加減でヌルいカンジのが今回は良かったような気がします(^^)
by 川端 (2011-03-27 20:16)