SSブログ

石橋を叩いて壊す 21 [ライト関連]

 


うーん、、、

とうとうフォントの丸囲い数字が終わったなぁ。。。

 


さて、

ちーと間が開きましたが(--;


かつて日本の民俗学者である柳田國男氏は、

「ハレ」と「ケ」という日本人の伝統的な世界観を見いだしたのだそうです。


「ハレ」とは「晴れの舞台」などのように非日常。儀式的な祭礼や年中行事などを指し、

「ケ」とは日常。日々営まれる生活を指すのだとか。


これらは、恐らくひとの人生の中で刻む「時」を示す概念では無かろうかと私は理解しています。


故に、

日本人は「ケ」の刻みが悪く乱れ、生命を営む力の枯渇することを「ケ」が「枯れる」と表現し、

それを、生命力そのものを表す「気」という漢字を充て「気枯れ」、すなわち「穢れ」と称してきた。


恐らく一般的な神道的解釈では「死」は「穢れ」であるとされますが、

それは死者そのもの、「死んだ肉体」が「穢れ」であるというよりも、「死」という事象を指す表現であり、周囲に与える悲しみや動揺、喪失感もまた「穢れ」であるのだと思われます。

すなわち、死する事、そして誰かを失うことによって生じる「生命力の枯渇」を以って「ケガレ」と捉えるものであるのではないかと考えられるらしいんですね。


ちなみに、

仏教的な解釈では、「死」とは輪廻の在り様でしかなく、基本的に穢れたものとして扱われているのではありませんが、

その誕生を同じくインドに持つヒンドゥー教では「死」や「血」、あるいは出産などを穢れたものとして扱っていた、もしくは扱っているという歴史が確認できるらしく、

故にその思想の流入が「死」だけでなく「死んだ肉体」をも忌み、日本でも、例えば葬儀のあとに塩で身を清めるなどという行為的伝承へと繋がってきたのでは無いかと考えられるらしいです。

 

もしも「穢れ」が「生命力の枯渇」であるのならば、

恐らく「無気力」とは「穢れ」以外の何物でも無く、


それは、

儚くも無常、そしてあまりにも短いと自ら既に知っている筈の人生を、

あるいは自分自身以外の何者にも価値などあろう筈も無いと感じてしまう生涯を、


じわりじわりと蝕む「死」

 

すなわち「無気力」とは、

生きながら死する事。

 

だから、

「無気力」を感じたならば深く息を吸って「気」なんてなシャレた概念を補い、

そしてそれを鬱陶しいあれやこれやと一緒に吐き出し、「世界」なんてな曖昧模糊とした概念との繋がりを確認してみる。


ってなことを思いながら深呼吸でもしてみると、

ひとは、わりとアッサリ生き返れちゃったりするのかも知れませんね。

あくまでもたぶんm(_ _)m

 

巡り巡って凝縮され生れ落ちた命であるならば、

大気に満ちる「気」とやらを循環させることで「穢れ」を祓うことが出来るのかも知れない。

 

まあ、その場で深呼吸とか、あるいは綺麗な空気を吸いに出かけたりするのはもちろんなんですが、

アレですよ。美味いモン食ったり飲んだりも同じ。


この考え方でいきゃあ、食物だって「気」の凝縮なワケですから(^^)


なんなら、「気」の合う誰かと会うとか、「気」に入った何かを観るとか、そういう、言葉を交換したり視覚情報を得たりってのも、

「気」に入ったモノを買ってみるとか、もっというと「気」になる知識を得ることも。

その全ては「気」を摂り込み「穢れ」を祓うことに、巡り巡ってきっと繋がるのではないかと思われます。


要するに、自分が「気」を得ることができると感じた何かを摂り込むこと無くしてひとは生命力を持ち得ない。

どうやら万物の全ては「気」とやらで出来ているらしいですからm(_ _)m

 


と、


ゆーよーな「んなこたぁ言われるまでもねぇ」みたいなことをつらつらと思いつく時ってのは、アタシに限っては大概「ケ」の刻みがあんま思わしくない時。

「穢れ」てる時っつーか、慢性的に凄く退屈してる時だったりするんですよね(^^;

 


てなワケで、

TM116XOSTER.JPG

勝手に名づけて「気功砲」

正式には "Nuwai TM-116X OSTAR"

リオさんによる改造品です。

 

このライト。そこに退屈は在りません。

あるのは、そう、


緊 ・ 張 ・ 感 (--;

 

これは、ですね。

名前のまんまというか "TM-116X" の筐体で "6chip-OSTER"  の QY ランクを光らせる懐中電灯であり、

レンズはたぶん純正かと思われますが、光学系にOSTER用Fraen製リフレクタを採用。

故に、多チップのLEDを使用したMODでありながら、めちゃ綺麗な遠射系のパターンを誇ります。


んで、

電源は、RCR123×2

コンバータは、RUUさんご製作のCV-OST400

 

かいつまんで繰り返しますm(_ _)m


エミッターは、6chip-OSTER(Vf:min17.4V~typ20.8V~max24.5V ※If700mA時)

電源は、RCR123(Li-ion16340 ※750mA)×2の最大約8.4V

コンバータは、RUUさんご製作のCV-OST400(電源4~12V<推奨6~9V>用コンバータ。三段調光<Lo約30~50mA Mid約140~160mA Hi約390~420mA>+ストロボモード)

 

もういっかい書きましょう(--)


エミッターは、6chip-OSTER(Vf:min17.4V~typ20.8V~max24.5V ※If700mA時)

電源は、RCR123(Li-ion16340 ※750mA)×2の最大約8.4V

コンバータは、RUUさんご製作のCV-OST400(電源4~12V<推奨6~9V>用コンバータ。三段調光<Lo約30~50mA Mid約140~160mA Hi約390~420mA>+ストロボモード)

 

どこの。


どこの世界に、電源電圧最大8.4Vの入力でVf17.4Vを超えるエミッターをIf400mAあたりで駆動してみようなんてなことを、

「解かってて」やろうと思う人がいるんですかってーおハナシです。


しかも、CV-OST400ですよ?ふつーに売ってないんだよ?

この世に10個存在するかしないかくらいの、その全てがワンオフみたいな手作りの、かつ真っ当に使えばスゲェ高性能のコンバータであるワケですよ(--)


アタシャそれほど電気や部品の理屈が解かっているわけではありませんけれど、

ナンボ結局は電流で制御するんだとはいうものの、例えばこの懐中電灯をHiで点灯させれば、コンバータICはずーーーーーっと全力以上のものすげー昇圧動作をし続けることになるハズ。。。


恐らくCV-OST400の気持ちになってみりゃ

「殺す気かぁ!?(#T△T)」

ってなモンでしょう。


「壊してもそれはそのときだから(^^)」とリオさんに保障頂いてはいるものの、

テストと称して点灯すれば、そこに在るのはいつ何時襲い来るかも知れない破壊の瞬間への恐怖。その緊張感でありました(--;ゞ

 

我が家最強 "2C-DS" のHi照射と比較すると

TM116VS2CDS.JPG

こんなカンジで(^^;ワッカンネェー・・・


リフにメチャ差があるものの、本器と同じコンバータで MC-E を駆動する旧KL1もプラスして比較すると

VS3.JPG

こんなカンジ(--;モットワカンネェ・・・

 

まあ、アレです。

CV-OST400に搭載されているICが過度の昇圧動作で自己破壊するパワーを持つのか?とか、そもそもこの構成が過度の昇圧動作になっているのか?みたいな疑問は残るように思いますが、

それでも、このシステムは「狂気の沙汰」ですきっぱりと(--ゞ


また、無理してる割には、さすがに "R2X-OSTER" とか、これと同時にお借りした「とある試作の遠射電燈」なんかには当たり前のように及びませんし、

同じく2セル器の同系列コンバータである先の2器と比較しても、凄く優秀なのか?ってーと、そーでもありません。

むしろ総光量の体感なら MC-E に軍配が上がるような気がしましたし(^^;ソンナハズハナイトオモウノデスガ・・・


ただし、

光学系はさすがのマニアック仕様。見目麗しいというか、とても綺麗な照射であり、けっこー飛びます(^^)

また、OSTERはチップの数を問わずなぜか体感上光色が良いです。数値的な根拠の持ち合わせはありませんけれどm(_ _)m

 

うーん、、、

5分どころか「数十秒も信用できんのではなかろーか?」と改造主であるリオさん自身も仰っておられましたので、

個人的な「有り」「無し」でいうのなら、この改造は「無し」です。普通にそう思う。


けれど、

照らしてて面白いですよね。素直に。そして、とても(^^;;サガトイウカナントイウカ・・・

 

とらえ方ひとつ、考えよう次第ではあるのですが、

この改造は、出来るだけ小さく、しかも美しいパターンを明るく。かつ、それを扱い易い筐体で具現化する。

というモノを目指す改造でもあるように思います。

 

例えば、

改造主ご本人、あるいはそれ以外の方の案であったにせよ、

これを3セル器にしてみる、2セルでもコンバータをどうにか、もしくは新開発のエミッターが、光学系が、とか、

「ああ。じゃあ、ここをこうすれば良くなる」

みたいな、もしもそういう改善が順次為されていけば、

もしかするとこの「無し」なカンジのライトが「もの凄い懐中電灯」とかになっちゃうのかも知れない。


ひょっとすると「理想的な懐中電灯」とは、

この "Nuwai TM-116X OSTAR" に於けるある意味ムチャな改造のようなことを誰かが行い、そしてその修正を繰り返し、だからこそいつか至る「カタチ」であるのかも知れない。


こういうモノの、リオさん曰くの「魔改造」の延長に、もしかすると現在の理想、あるいは次のスタンダードみたいなモノを産み出す力があったりするのかも知れませんね。


てなことを思いましたm(_ _)m


コメント(8) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 8

cinq

>>気功砲
かめはめ波みたいなもんでしょうか?
あるいは元気玉?

ちゅーか、さすが魔改造と言えばリオさん作ですねw
by cinq (2009-12-02 21:32) 

nob

奇行砲・・・ナンチテ(^^ゞ
by nob (2009-12-02 22:09) 

川端

>cinqさん

おしいっ!

気功砲は天津飯っス(--ゞ
by 川端 (2009-12-03 08:30) 

川端

>nobさん

むしろ亀・・・

すみませんすみませんごめんなさいもうしませんm(_ _;m
by 川端 (2009-12-03 08:31) 

リオ

数々のお褒めのお言葉、ありがとうございます。
え? 褒めてない? いやお褒め戴いておりますですよ。
ええ、「アホちゃうんかコイツ」は、最高の賞賛(おばかだ)。

さておき。普通に4chip OSTARでは、面白くも何ともない。
そもそも「ウチの子ぢゃない!」ええきっぱりと。
今回のTM-116Xは、結果的に「ネタ」ではありますが、
自分の中での満足度はかな~り高かったり(笑)。
正直、とりあえずカタチにして暴走させておけば、そのうち
ハレルーヤ!なことにもなるかもしらん、そんな位置づけなのです。

あとね・・・緊張しながら点灯させるライトって、そうないですし。
これぞまさに「漢の趣味」っっ!(大違)
by リオ (2009-12-03 09:13) 

monozof

今改めて自分の方のブログも見たら・・てんで緊張感無い記事書いてて申し訳なくなりました。。

が、いかにMADに思える仕様であってもリオさんなら常に最良の部材を最善の方法で組まれている事は知っているので、怪しげな中華ライトなどよりよっぽど安心感があったとですよ。

いわゆる・・ベストマッド?
by monozof (2009-12-03 20:16) 

川端

>リオさん

いやまあ、ショートさえしなければ身の危険のようなことは無いのでしょうけれど(^^;

2枚目の写真でエッジやスポットを見ると、やはり「遠射に絞る」であるような気がしつつ、このリフは素敵ですね。さすが専用(^^)


あ、そうそう。

予定通り緊張感のあるライト+3はこの集りでつつがなく次の方の元へm(_ _)m
by 川端 (2009-12-04 07:39) 

川端

>monozofさん

えー、安心感ですかぁ?(--)

いやまあ、私はいわゆる中華ってあまり馴染みが無いですけれど、風の噂にホンキで「凄ぇ」みたいですからね。。。

そういう意味では確かにあったですね。まかり間違っても爆発する気はしませんでした。

けれど、どちら様に係らず不可抗力ってものがありますから。安易に信じないのがお互いの為かと(^^;


そーいやー、ベストキッドって映画がありましたね。そのうちリメイクされる予定とか(^^)
by 川端 (2009-12-04 07:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。