アンティキティラの必然 [ライト関連]
どうも。
最近どうやらネット、つーか、オモシロ動画ジャンキー化しつつある、川端です。
夜にパソコン立ち上げて、YouTubeとかニコ動とかGYAOとか、そういう動画サイトなんか見ていると、ホント、あっちゅーまに時間が過ぎていく。。。
で、気づいた。
寝不足に、なるね(--;ジョジョニ、シカシ、カクジツニ・・・
私、基本的に 朝からテンション高めのイカレ野郎 なんですが、
まあ、寝不足になってくると、必然的というか、あったりまえといおうか、ふつーに昼間の集中力が削がれてしまう。
んで、夕方。
ちょーど仕事終わりくらいから元気が出始めるという、、、
その昔「五時から男」なんてな言葉もありましたが、私の場合は昼間の戦闘能力値が落ちてるだけなんで、なにしろダメダメ。しまいにクビんなっちゃいかねないかな?みたいな。
なので、そういうサイクルからは逃れんといかんなぁと心底思い始めた今日この頃(^^;
でも、まあ、
朝っぱらからテンション高めってのも周囲の皆様にとっては如何なものかとも思われますので、
ここんトコ、なんちゅーか、ひとや環境にやさしいっちゅーか、たぶんちょーどいいカンジに収まり始めていますという報告m(_ _)m
唐突ですが、
アンティキティラ島の機械 ってのがありまして、
紀元前150~100年頃の難破船から発見、恐らくは同時期に製作されたものであると考えられるらしいのですが、
その材質は当時にありふれた青銅。
精錬技術や歯車の精度。約2000の文字が刻み込まれていたところで、加工技術としても、年代的に特殊な物ではないのだとか。
しかし、
コイツはいわゆる オーパーツ として有名であります。
かの天才ガリレオ・ガリレイの曰く
「それでも地球は回っている」
ホントは言ってないとか「うっわー目が回る。まるで地球が回ってるみたいだ」という言葉の聞き間違いだったとかいうアレなお話でお馴染み、
太陽系は太陽を中心に公転を繰り返す惑星の集まりであり、地球はそのひとつに過ぎないとするのが「地動説」
これ、既に「常識」の範疇ではあるのでしょう。たぶん。
その「地動説」を唱えたので有名なのが、ニコラウス・コペルニクス。
コペルニクスが生まれたのが1473年とされていますから、その遥か以前、約1600年も前に製作されたことが確実とされているこの機械は、
なんと、
太陽系の天体の動きを示す天体儀の一部。
故に、在り得ない出土品。オーパーツのひとつと数えられています。
さて、
以前にご紹介申し上げさせて頂きました ROF factory は RUU氏の試作品コンバータ。
CV-OST400
その後どうなったかと申しますと、
こーなりましたv(^ー^)
ご製作、というか、組み込みは wingこと陽気な廃人氏。
以前に貸して頂いた 廃人君 の全体的な良さが忘れられず。
「なんとかなりませんか?」
と泣きついてみたところ、
「足りない部材を揃えたら相談にのってあげてもよろしくってよ親切なんかじゃないからねアンタなんかダイっキライなんだからっ!」
注:脚色です。
とゆーよーな次第で、
旧いタイプの SUREFIRE-KL1 に 4chipOSTER + McR20s の加工品で組み込んで頂き、
そして、
同メーカー、これも旧いL4のボディにテールはEシリーズの間欠プッシュ+ツイスト常時点灯スイッチと併せた外観に仕上げて頂きました。
まあ、ちょこレトロに無骨なカンジっスかね。非常に扱い易いです。
ちなみに、
リフはまだ調整の余地アリとのことながら、
バラしたKL1にもテールにも、キズひとつありゃしません(^^)サスガ・・・
凝っているのは、
テール内がMcクリッキーにアッセンブリしてあって、恐らくは SUREFIRE 純正筐体使用に於ける最小の間欠点灯式プッシュスイッチとなっていること。
ヘッド内OSTER基盤の裏を固まらないシリコンで満たし、爆熱エミッターの放熱とコンバータ保護を兼ねていること。
そして、
写真がありませんが、OSTERの表面配線部分を保護する部品が追加されていて、
その上には 蓄光(^^)
照度的には、
Lo での電流値は、約30~50mA
Midで、約140~160mA
Hiで、約390~420mA
4chipOSTER + リフが McR20s の根本部分は未加工なので、
そのようなパターンと照度だと思って頂けると助かりますm(_ _;m
点滅系バリエーションの類は、
ストップウォッチとにらめっこで計ってみると、
①storobe
正確には数えられませんでしたが、約0.9秒間に約0.8秒5閃光くらいのグループ点滅。
約0.8秒に5回点滅し、0.1秒休んでまた点滅を繰り返すカンジ。
訂正:「約0.7秒に10回の発光」との事です。
コメント欄RUU氏のご発言ご参照下さいm(_ _)m
②blink
約1秒1閃光。
これは、ほぼ正確に1秒。まるで時計の秒針のようです。
③marker
約4秒の間隔を置き、明滅を繰り返す。
明滅は約1秒かけて明るくなり、約2秒かけて暗くなるので、サイクルは約7秒。
気に入りました。個人的には、非常に「味」のある機能かと。
④SOS
・・・---・・・休・・・---・・・
トントントンツーツーツートントントンっスね。
Save Our Ship とか Save Our Soul の略だとか、そういうこじつけ理解もアリなんですが、
単純に、
・・・はSを表し、
---はOを表す。
アルファベットのモースル符号の中から、打ち易さで選ばれたのだそうです。
HDSなんかよりちょいと早め。
懐中電灯に必要なのか?と問われれば、「点滅すりゃいいんジャン?」と切捨て可能なのかも知れないオプション機能ですし、モールス信号自体既に廃れつつある信号符らしいですが、たぶんそれ以外の救難信号より今でも「一般に有名」でしょう。
私は、わりと好き(^^)
ランタイムは、
Li-ion3.7V(実測+接4.18Vと-接4.16V)×2でHiの状態が、約35分でシャットダウン。
シャットダウン後の電圧は、+接の電池が3.43V、-接の電池が0.2Vだったので、-接のバッテリーの過放電保護回路が働いたシャットダウンと考えられます。
えっと、ですね・・・
Hiを最初に書きましたが、ランタイム計測の一番手はLoだったんですね。
いや、まあね、
Li-ion3.7V(実測+接4.18Vと-接4.16V)×2のLoで点灯。
照射位置を照度計に合わせた状態の照度を100%とするでしょ?
んで、
5分後100% (^^)アレ?
10分後100% (^^)
30分後100% (^^;
60分後100% (^^;アレレ?
120分後100% (--)ウーン・・・
180分後100% (--;
240分後100% (--;;エート・・・
300分後 100% (゚O゚;)エエエエ??
318分後にシャットダウン。
ランタイムは、5時間と18分。
シャットダウン後の電圧は、+接の電池が3.48V、-接の電池が0.1V・・・
確かに、
アタシの照度計は「アナログの安物」ですし、プロテクト付きLi-ionでの計測ではあります。ありますが、、、
計測中、5時間以上照度計の示す数値が動かないなんてのは、
私の中では「ありえねー」
じょーじき、照度計が壊れたのかと思ったワケです(^^;
でも、
他の光源で色々試してみても照度計は正常・・・
とゆーわけで、
再度計測。
計測は、Li-ion3.7V(実測+接4.04Vと-接4.07V)×2でスタート。
結果、
5分後100%
10分後100%
30分後100%
60分後100%
120分後100%
180分後100%
240分後100%
293分後に、恐らく100%付近からイキナリのシャットダウン。
ランタイムは、4時間と53分。
シャットダウン後の電圧は、+接の電池が3.48V、-接の電池が0.1V・・・
充電池の満充電値が違っているのでちと短くなりましたが、シャットダウンまで照度が変わらないのはまったく同じ。
ちなみに、
Hiでもこの現象は同じ。
照度計の針は点灯中ピクリともしやしねーのですよ。
いやあ、ホント、
素晴らしいレギュレーション性能であります(^^)
もちろん、一次電池で計測すれば、ある程度の時間経過で照度低下が見られるハズかと思われますが、まだ計れていません。
ランタイムの差なんかも含めて私自身知りたいところではありますし、いずれ計るのは間違いないのですが、
予想的にはLoで10時間近い計測になろうかと思われますので、データロガーを持たないアタシにゃ辛いっスm(_ _)m
欲を言えば、
Loでも充分な照度があり、私の使い方だとほとんどの状況をLoでまかなってしまうので、もっと暗いモードが欲しい。
事前にRUU氏から警告を頂いてはいましたが、
Hiで点灯した場合、約5分~10分程度の連続点灯、これは、筐体の表面温度が40度を超えたあたり、恐らくは内部の温度が80度を超えたあたりで照度調整が効かなくなり、いったん消灯するとLoでしか点灯しなくなります。
Hiの状態が強制解除されるということではありませんし、基本Loで夜間山歩き程度に充分な性能があると思われますし、
少し冷ませば完全復活。
それに、私はエミッターの発熱が気になっていたんですが、満充電からシャットダウンまで連続点灯しても身の危険を感じるほど、つまりは、持てなくなるほど発熱しません。
これは、RUU氏の電気的設計とその実現の正確さ、そして、wing氏の放熱対策設計と組み込み技術の併せ技による勝利であろうかと(^^)
しかし、それでも「使えなくなる」という制限は、可能であれば改善されて欲しい点ではあります。
あとは、照度記憶。
個人的にフラッシュモードは特に覚えていてくれなくても構わないですし、Loが現状の照度であるのなら不要なんですが、
もっと暗い、例えば常夜灯のモードなんかが付加されるのなら、照度記憶はぜひ欲しい。
とゆーよーな贅沢を妄想してみましたm(_ _)m
ところで、
アンティキティラ島近くの難破船で発見された歯車は、実際にはオーパーツでもなんでもありません。
紀元前310~230年頃に存在したらしい古代ギリシャの学者、
アリスタルコス は、
著書「太陽と月の大きさと距離について」に於いて、既に「地動説」の概念「太陽中心説」について書き記し、そのタイトル通りの内容を、現在ほど正確ではないながら導き出している。
残念ながら、当時は「天動説」のほうが有力。
「太陽中心説」を含め、地球が宇宙の中心では無いとする思想は宗教的禁忌とされてしまった為、「公式な歴史」からはいったん黙殺されてしまったのだとか。
しかし、
古代ギリシャは、科学、数学、哲学、そして天文学などの学問が、何百年という時間を掛けて様々に発展した世界。
誰がなんと言おうが己の信じた研究を貫く学者達の情熱は闇にであっても続き、
多くの知識と技術を後世に伝え続ける。
やがてそれは、
2000年近くもの時を超え、
いや、時を、世代を、積み重ね、
コペルニクス的「地動説」へと継承されていく。
アンティキティラ島の機械が創られたと思われるのはアリスタルコスから約一世紀もの時間を経た後世。
それは、知識と技術の結晶。すなわち必然。
決して「在り得ないモノ」では無いのだそうです。
RUU氏のコンバータも、初め私には「在り得ないモノ」に思えましたが、
その性能を実現しているのは知識と技術、あるいは、私なんかよりお詳しい方には「当然」の数値であるのかも知れない。
それは、「そこに在る必然」
一般の方がこういうモノを創り出す事が出来るのですから、恐らくはメーカーなんかも色々と試行錯誤を続けているのでしょう。
まだまだ、懐中電灯って面白いんだなと思いました。
まあ、私、例えばコンバータだけ頂いたって何にもできゃしねーので(^^;;
この度は、
コンバータを譲って頂くことの適いました RUU氏、
そして、度重なるご厚意を賜り、今回も色々と凝ったMODでお世話になりましたwing氏、
また、ここに至るまでご相談やお力添えを頂きました皆様に感謝申し上げつつ、
今回は、以上でありますm(_ _)m
こんばんは。組み込みのご報告ありがとうございます。
> ①storobe
> 約0.8秒に5回点滅し、0.1秒休んでまた点滅を繰り返すカンジ。
残念でした。約0.7秒に10回発光してるんですよ(笑
認知の特性だと思うんですが、速いパルスになると感覚的に認識する点滅回数と実点滅数がやたらズレます。
改善要望について了解しました。すぐ出来る物と今後の宿題になるものとありますが、参考とさせていただきますです。
by RUU (2008-01-24 00:19)
こんばんは♪
私の弐号機も快調です\(^o^)/
しかし、想像以上に安定していますね(驚)
いや~ ほんとすばらしいコンバータです。
現在EDC中で、いろいろ使って見ましたが大変実用的な操作で一番のお気に入りです。
私にはLoからの点灯がとても使いやすく、Loの明るさ&ランタイム。Hiの明るさ等、理想的です。
RUU様、川端様、この度は素晴らしいもの入手でき、感謝!です。
ありがとうございました。 いや~ほんと、たなぼたでした(^^♪
by wing (2008-01-24 01:44)
>RUUさん
その節は、お世話になりましたm(_ _)m
少しでも何かの情報になっているのなら嬉しいのですが、、、
> ①storobe
色々確認させて頂いてから記事にしたほうが良かったのかも知れませんね。
粛清(^^;もとい、修整しときますです。
他にも間違いがあれば、ご指摘賜れると幸いですm(_ _)m
by 川端 (2008-01-24 09:16)
>wingさん
HN戻ってるし(^^)
人柱、とりあえず安牌のほうで計測。
少なくともLi-ion3.7Vであれば、短期間で何かの破損に至るような事は無いと思われます。
記事に書き忘れていますが、
ランタイムは、PLJさんのLi-ion3.7Vの750mA×2(16340サイズ)での計測(たぶん一年くらい前に購入した、表面の青いヤツ)です。
余裕を見てになりますが、Hiで20分程度、Loなら4時間30分程度の使用が望めようかと思われますので、照度や照野含め、確かに夜間徘徊的実用向きかと(^^)
普段2セル器を使わないので他との比較が出来ませんが、今回気になったのは、電池の残電圧の差が大きいように思えたこと。
これも一次電池で試してみたい部分ではありますm(_ _)m
by 川端 (2008-01-24 09:19)
Loだと4時間半・・・思ったより持つんですね。
コンパクトなボディで、かなり使い勝手もよろしそうです(^.^)
P.S.
ありがとうございました<(_ _)>
今、机の上でヂーヂー蠢いてますw
by cinq (2008-01-24 19:09)
すばらしいっすね~!(^ ^)
出来れば照射の写真(Lo-Mid-Hi)が見たいですm(_ _)m
羨ましい限り・・・(^_^;)
by nob (2008-01-25 00:11)
>cinqさん
OSTERなんか使っているわりに控えめ、ランタイムも含め安定志向。
そういうの狙いだったんで、事前脳内妄想以上でした(^^)
>>蠢いてます
アレ、モチーフはゴキちゃんなんだそうですm(_ _)m
by 川端 (2008-01-25 12:10)
>nobさん
ちょっと目を疑う結果でしょ?
なんちゅーか、データロガーが欲しい、、、
照射画像は、リフの調整が出来てから、まあ、ぼちぼちと。
あと、カメラの「露出調整」ってなハイスキルが扱えるようになってからにしたいです(^^;
by 川端 (2008-01-25 12:11)
CV-OST400、私は現状の設定で何の不満もなく。。。
このへんはLowスタート基本のCVコンバータに「私が」慣れ
ている、というところが大きいと思いますが。。。
普通に使うのに、Lowで十分なんですよね、コレ。
いつか、ウチのDmini弐号機と比較してみたいですね。
組み込みの確かさは、絶対に勝負になりませんが(自爆)。
で。ランタイムとか難しい(面倒臭い)ことは、おねだいします(笑)。
by リオ (2008-01-27 12:35)
ウィリスMBにメルセデスのV6CDIエンジンが搭載されたような・・と言う形容は変かも知れませんが魅力的なモノに仕上がりましたね。こう静かだけどトルクフルなイメージを感じます。
そうか「アンティキなんか大っティラいなんだから」と掛かっている・・・わけではないですね。
しかし紀元前であってもモノを考える人はちゃんと考えていたんですねえ。
by monozof (2008-01-28 00:37)
>リオさん
そういえば、常にLoスタートはwingさんもお気に入りでした(^^)
>>Dmini弐号機
「俺(旧KL1MOD)は誰の挑戦でも受けるっ!!」
ってー、光学系以外ほぼ同じじゃないですか(^^;コッチMcR20sダシ・・・
>>組み込み
私、自分が不参戦(いぢれない)なので、
ぢつはぶっちゃけ、人様のウデに興味津々(^^;;
ランタイムは、やっぱ、ちゃんとしたデータロガー持ってる方のデータが信憑性もあり、よろしいような気がしますm(_ _)m
by 川端 (2008-01-28 18:14)
>monozofさん
かつて私は、VW-TypeⅢに最新のエンジンを積んだクルマに乗りたいと思っていました。
>>アンティキティラ
ちなみに、
初めて聞いた時には「アンタ、キティラー」って連想しましたが(^^;
ちとズレますし、以降ものすげー割愛の文章ですが、
「考える」って、まあ、「地獄の門」みたいな捉え方もありますが、ひとにとってとても楽しい作業だと思うんですよね。
だから、放っておいてもひとはモノを考える。
パズルとかゲームとか書籍、芸術も。そういうものが世の中にたくさんあるのも、そういうことの表れなんじゃないのかなあ?と。。。
ひとが考えなくなってしまうのは、
たぶん、必要な情報を得られない状態か操作済みの情報しか得られない環境に置かれるから、そして、考えたことの切磋琢磨を権力に禁じられるから。
もしも、アリスタルコスの時代。それ以降もなんですが、「純粋な探求」が権力によって禁忌とされて来なかったなら、
もう既にひとは、海底にでも地底にでも、なんなら月にでも住んでんじゃないのかな?と、思った事がありますm(_ _)m
by 川端 (2008-01-28 18:16)